ワーキングメモリとは?

記事
学び
 「ワーキングメモリ」は単に「短期記憶」を指すものではありません。

 例えば買い物の場合、「1つ〇円だとしてXつ買い、1000円札を出すとおつりはいくらか?」を算出する場合、まず計算に必要な数字を一時的に頭に入れます。これが「ワーキングメモリ」です。

 「ワーキングメモリ」のほとんどは「理論(Thinking)」で用いられます。
 何か動作を行う場合の必要な情報を集め、その情報を一時的に広げたり、整理したりするための'作業スペース(机)'と考えられています。

 この「ワーキングメモリ」は情報を一時的に頭に留めておきながら考える働きと言えます。

 その反対として、「長期記憶」はそれまで経験したことを脳内に蓄えた(既知の)情報で、いつでも取り出せる記憶です。

 発達障がいのある子、人やHSCスペクトラム(繊細っ子)、HSPスペクトラム(繊細さん)はこの「ワーキングメモリ」が生まれつき不足し、体得するのに'かなり時間がかかる'そうです。

 この「ワーキングメモリ」不足が気質特性の1つの「マルチタスク(同時処理)の苦手」、「うっかりミス」となって顕現化するのです。

 「ワーキングメモリ」は使って鍛えるほど脳みそが刺激され活性化されます。

食事療法
・オメガ3系の油(青魚など)
・肉類(赤身のみ)
・緑黄色野菜(葉物など)
・ベリー系果物(いちご、ブルーベリーなど)
・赤ワイン(またはベリー系果物100%のジュース)
・緑茶、紅茶
・牛乳

 これらは「ワーキングメモリ」におすすめの食べ物です。
 ただし、全て取ろうとするとかなり面倒くさいものです。(^-^;
 また、HSPスペクトラム(繊細さん)は「カフェイン」や「アルコール」に敏感な人が多く、一筋縄でいきません。

 さらに、日本人の発達障がいのある子、人は生まれつき牛乳に含まれる「乳糖」の消化分解が難しい人も多く、お腹がごろごろと壊しやすいそうです。

 緑黄色野菜(葉物など)は青汁(最近の青汁はかなり飲みやすく加工されています)、オメガ3系の油はサプリなどで補ってもかまいません。
(最近は、食材が値上がり中ですのでこうした工夫も)

アロマテラピー
ローズマリーやペパーミントの精油を焚いてかぐと、認知機能の向上につながるそうです。
 もちろん芳香剤を用いるのもお手軽です。
 ハッカ油をペーパーモップに垂らして、拭き掃除というのも「虫よけ」もかねて「一石二鳥」です。

料理
 料理は最も「ワーキングメモリ」を鍛えるうってつけの行動です。
 節約にもなり、かつ「おいしい」という'結果'つきなので「一石二鳥」どころか「一石三鳥(?)」です。
 とはいえ、発達障がいのある子、人やHSCスペクトラム(繊細っ子)、HSPスペクトラム(繊細さん)は「慢性疲労」が切っても切れないため料理に踏み切れない人も多いでしょう。

 何を隠そう、私自身もここ最近は実家の田舎暮らしと持病の関係で全く料理はできません。(^-^;
 しかし、最近は『やる気1%ごはん』のような「タイパ(時短重視)」のお手軽レシピの登場により、料理のハードルが下がりました。
 工程も少ないシンプルなものばかりですので、おすすめです。

語学
 少なとも「3ヶ国語以上」マスターするのがおすすめです。「ワーキングメモリ」は「新しい情報」に対して活発に作用するため、語学はおすすめです。
 最近は、インターネットやSNSの登場で即日、即時で語学を身につけられる環境が整いました。
 語学はさらに自分自身の「視野」を広げることもできます。

 経済面でゆとりがあるなら、思春期以降には短期でも長期でも留学させるのがおすすめです。
 特に、HSCスペクトラム(繊細っ子)、HSPスペクトラム(繊細さん)の中でも「HSS型HSP」の気質特性は「同質性(ルーティーン化)」を嫌う傾向が強いため、常に変化の多い海外生活はよい刺激になります。
 または、外国人留学生を受け入れる「下宿先(ホストファミリー)」として家庭開放してもよいでしょう。

運動
 結局はこれにつきます。特に、早朝から午前中の屋外運動は日光浴と兼ねて「一石二鳥」です。
 日の出の時間帯が一番セロトニンが出やすく、なおかつ夏バテなどのリスクを抑えることができます。
 運動を続けると、「BDNF」という脳内物質が発生します。これは、脳みその「前頭葉」や「海馬」を大きくさせる効果があります。
 この両者は「感情コントロール(ブレーキ)」を担うところですので、欠かせないです。

 とはいえ、発達障がいのある子、人やHSCスペクトラム(繊細っ子)、HSPスペクトラム(繊細さん)は「慢性疲労」が切っても切れないため運動に踏み切れない人も多いでしょう。
 そして、私のような日本海側の地域や内地は晴れる確率が非常に低く、運動習慣が身につきにくい環境です。現に、冬は雪深く、最近は「外出制限」がやむ得ないほど荒れた天気の場合がほとんどです。

 だからこそ、「引き算発想」で自分に適さない環境は「離れる」、「手放す」です。「セロ活(セロトニン活動)」や「運動習慣」を「習慣」として続けられる環境は「自分で選んだ」方が気持ちがいいです。
 それでも繰り返しですが、残念ながら「子どもは自力でお金を稼ぐことができません」。一方的に「庇護」や「保護」が必要な存在です。

 そんなことを解放して「子ども自身が'自分の意思'で自分の育つ環境を自力で選べる、そして自力で稼げる」のを願って止みません。

睡眠
 睡眠は「人間が動物である」以上、外すことはできません。
 まして、脳みそがかなり大きく、それなりに知性が高い人間、シャチなども「睡眠」がなくては高い知性などを保つこともできず、淘汰されてしまいます。
 睡眠は「成長ホルモン」の分泌や自律神経の調整など「睡眠中でないとできないこと」も多いです。

 とはいえ、発達障がいのある子、人やHSCスペクトラム(繊細っ子)、HSPスペクトラム(繊細さん)は「脳内多動」や「脳内過敏」ということでほんの些細な外からの刺激や日中の活動によっては睡眠の妨げになってしまいます。

 最悪の場合は睡眠薬などの薬物療法に頼りざるを得ませんが、「認知行動療法」で多少ましにできるところはあります。

 その一つとして、「ベッド(お布団)は寝床」という考え方です。そのため、ベッドやお布団にスマホなどの機械関係を持ち込むのはNGです。
 枕元には、昔ながらの目覚まし時計を置くのがおすすめです。

 そして、大切な考えは「眠たくなるまで寝なくていい」という考えです。
 人間誰しもどこかで寝てしまいます。(^-^;
 「眠れない」のは「'眠れない'と悩む」から眠れないのです。
 頭がぼぅーとした時から「眠欲(眠い)」となるのです。

 さらに、「起きる時間」を決めて、帰宅後など「寝る前以外の時間」で目覚まし時計をセットするのがおすすめです。寝る前の場合、「〇時に起きなきゃ…」など「脳内多動」や「脳内過敏」が活発になります。

 また、寝る衣装は「パジャマ」がおすすめです。特に綿系素材はオールシーズン(通年)通気性や保温性を考えるとおすすめです。

 お部屋の環境として、室温、湿度、光、音など挙げればきりがありませんが、意識するといいです。



 といろいろ挙げましたが、それでも個人や家族の努力には当然「限界」があります。

 やはりこの「ワーキングメモリ」も含めて、脳みそ研究、心理研究を「国家戦略」として研究を加速し、「脳みそや発達障がいないしHSPスペクトラム(繊細さん)の全容解明」を急ぐべきです。
 そして、この「ワーキングメモリ」に'特化'した新薬や治療法を願って止みません。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す