神経細胞とは?
引き続き「脳みそ」のお話をします。
脳内は'同じような働きをするところ'がつながって情報が伝えられます。
そして、それを担うのが「ニューロン(神経細胞)」です。
この「ニューロン(神経細胞)」同士がつながることで情報が伝えられます。
しかし、赤ちゃんはまだこの「ニューロン(神経細胞)」同士がつながっていません。
成長過程で何らかの刺激を受けると、「ニューロン(神経細胞)」の先端にある「シナプス小胞」ができ、「シナプス小胞」から神経伝達物質が出で、別の「ニューロン(神経細胞)」に伝わります。
目で見たり、音を聞いたり、においをかいだり、舌で触れるなど新しい経験をすると、脳内に情報が送られてきて、「ニューロン(神経細胞)」に「シナプス小胞」ができて脳内の回路が新しくつながり、密になっていきます。
これを繰り返すことで脳機能は発達してきます。
脳内では電気信号が発生して刺激を伝えます。
生まれたばかりの赤ちゃんの神経線維(脳内の通信ケーブル)は「髄鞘化(ケーブルに絶縁体がつくこと)」がありません。
そのため刺激の伝わりがかなりゆっくりです。赤ちゃんの動きや子どものお話がゆっくりしているのは、刺激の伝わる速度がかなり遅いからです。
また、これは私の推測で申し訳ないですが、私も含め知的障がいや発達障がいのある子ども、HSCスペクトラム(繊細っ子)の行動はゆっくりのことが多いです。
これは、神経線維(脳内の通信ケーブル)の「髄鞘化(ケーブルに絶縁体がつくこと)」が一般の子どもよりも遅れている可能性や「ニューロン(神経細胞)」の先端にある「シナプス小胞」とシナプスへの伝達物質に何らかの問題を抱えていることで、行動や生活リズムが'本当にゆっくり'で、成長や行動の改善も'本当に少しずつ'しか進まないのではないかと思います。
さらに、生後8ヶ月から思春期までの長い期間に「刈り込み」という使わないシナプスの間引き作業が脳内で行われます。
そして必要なシナプス(同じ情報)は脳内で増加し、不要なシナプス(全く異なった情報)は「刈り込み」によって神経細胞は失われます。
この繰り返しが、幼児期(3歳~4、5歳頃)と思春期(ティーン期)にピークを迎えます。
幼児期は「成長ホルモン」が、思春期は「性ホルモン」がおそらく脳内でも支配するためではないかとして、新しい情報による回路の形成と「刈り込み」が激しく行われます。
そして、青年期の20代前半で「刈り込み」が終了します。
ただし、これはあくまで'一般的な人'の場合ですので、知的障がいや発達障がいのある子ども、HSCスペクトラム(繊細っ子)はさらに遅れる可能性があります。
またこの時期の脳みそは怖いもので、「一旦方向性が決まると、その方向へ偏った思考や感情」に陥ってしまいます。
この時期に「辛い経験」を重ねると、「悪い情報であふれた神経回路によって悪い人、ネガティブな人」に陥りやすいです。
幸い、発達障がいや他のメンヘラ(精神系の問題)は薬物療法など治療を重ねると少しましにはなります。
それでも、多くは「対症療法(その日その場しのぎ)」しかありませんし、お国の方針では「早期発見、早期処置」がうたい文句ですので「早い者勝ち」なのは止むを得ません。
私個人としては、やはり「国家戦略」として脳みそ研究、心理研究を加速してほしいです。
憶測でお話するのはもう十分です。
一刻も早い、発達障がいやHSPスペクトラム(繊細さん)、精神系などの「全容解明」を願って止みません。