「デザインは整っているのに、なぜか刺さらない」。提案資料のご相談で、いちばん多いのがこの状態です。
原因を見ていくと、崩れているのはたいていデザインではなく構成でした。よくある3つの崩れ方と、直し方を書きます。
■ 崩れ方1:相手の課題から入っていない
1枚目から自社サービスの説明が始まる資料は、読み手にとって「自分の話」になりません。
最初に置くべきは、相手が困っていることの整理です。「御社では今こうなっていて、その原因はここにあります」まで書いてから、はじめて提案が意味を持ちます。
■ 崩れ方2:数字の根拠が書かれていない
「コストを30%削減できます」とだけ書かれた資料は、決裁の場でほぼ止まります。聞かれるのは「その30%はどこから出た数字か」です。
削減できる工数、時給、月数。この3つを並べて掛け算まで見せると、質問が「本当か」から「前提は合っているか」に変わります。議論が前に進みます。
■ 崩れ方3:結論が最後にある
起承転結で組むと、結論が最終ページに来ます。ですが決裁者は最初の3枚しか見ないことがあります。
結論は2枚目に置いてください。「何を、いくらで、いつまでに、どうなるか」を先に出して、残りのページはその根拠として使います。
■ 通る資料の順番
実際の商談で使われている資料は、だいたいこの順番になっています。
1. 表紙
2. ご提案の結論
3. 与件の整理(うかがった前提の明文化)
4. 課題の整理(事実 → なぜ起きているか)
5. 現状の分析
6. あるべき状態
7. ご提案の全体像
8. 施策の詳細
9. 効果の試算
10. スケジュール
11. 体制とご費用
12. ネクストステップ
3の「与件の整理」を飛ばす方が多いのですが、ここがあると「ちゃんと聞いてくれている」という信頼が生まれます。省かないほうがいい1枚です。
■ 今日からできるチェック
・1枚目から自社の話になっていないか
・結論は2枚目に置けているか
・数字に計算式が添えられているか
・1枚に主張が2つ以上入っていないか
・「対象外」が明示されているか(やらないことを書くと、かえって信頼されます)
・次に何をするかが最後のページに書いてあるか
・書体、余白、色が全ページで揃っているか
7つのうち3つ以上が引っかかるようなら、デザインを直すより先に構成から組み直したほうが早いです。
■ 時間が取れないときは
構成を考える時間が取れないときは、ご相談ください。10個ほどの質問にお答えいただければ、構成から組み立てて資料の形にします。方針が決まっていれば、最短1営業日で初稿をお届けしています。
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