従業員向けに受診勧奨や精密検査の説明をしていて、
・検査費用
・受診にかかる時間
・期限や締切
といった話題を切り出した瞬間、
相手の表情が変わることを経験したことはありませんか?
受診の詳細を説明した瞬間、話の軸は
「健康の話」から「仕事や生活の話」へ切り替わります。
・仕事を休まなければならない
・出費が増える
・忙しい時期に動けない
これらは健康意識の低さではなく、現実的な負担感です。
従業員からの不機嫌な反応は、説明への否定というより、
「自分の生活に影響が及ぶこと」への
反射的な反応であることがほとんどです。
正しい情報を知れば必ず行動できる?
正しい情報を知れば必ず行動できるほど
行動変容は単純ではないことを
保健師は身をもって感じていますよね。
行動に移るためには、少なくとも
・自分で選んでいると感じられるか
・実行できそうだと思えるか
といった条件が必要です。
費用や時間の話が出た瞬間、これらの条件は一気に厳しくなります。
さらに、人は常に
「得られるもの」と「失うもの」を天秤にかけています。
将来の健康という見えにくい利益より、
目の前の負担の方が大きく感じられれば、行動が止まるのは自然なことです。
反発や不機嫌は、
「この関わり方では今は動けない」というサインでもあるのです。
だからこそ、無理に押すよりも、関係性を壊さない関わり方が重要になります。
▼ 関係性を壊さないために「言葉」を整える
受診勧奨や面談対応では、
何を言うか以上に、どう伝わるかがその後の関係性を左右します。
とくに、メールや文書でのやりとりは、
意図せず相手の反発を強めてしまうことも少なくありません。
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