ネイル・エステサロン開業|客単価7,000円なら1日何人で黒字になる?

ネイル・エステサロン開業|客単価7,000円なら1日何人で黒字になる?

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ビジネス・マーケティング
ネイルサロンやエステサロンを1人で開業するとき、

「客単価7,000円くらいなら、なんとかやっていけそう」

と考えることがあると思います。

でも、本当に確認したいのは客単価そのものではありません。

大切なのは、

その客単価なら、1日に何人のお客様が来れば店が成り立つのか

という数字です。

特に、自宅サロン・マンションサロン・小規模なプライベートサロンでは、1日に対応できる人数に限界があります。

今回は、客単価7,000円を例に、開業前に確認しておきたい収支の考え方を整理します。

まずは「客単価×客数×営業日数」で売上を考える


サロンの売上を考えるとき、

「月商50万円を目指す」

「月商100万円くらい欲しい」

と月額だけで考えるより、実際の営業に分解した方が分かりやすくなります。

基本は、

平均施術客単価 × 1日の来店客数 × 月間営業日数

です。

たとえば、

平均施術客単価:7,000円
1日来店客数:4人
月間営業日数:24日

なら、

7,000円 × 4人 × 24日
= 672,000円

が施術売上の目安になります。

ここまで分解すると、

「1日4人なら現実的か」

「自分の施術時間で対応できるか」

と考えられるようになります。

1人サロンでは「必要客数」が特に重要


1人で営業するサロンでは、売上を増やしたくても、施術できる人数には物理的な限界があります。

たとえば1人あたり2時間かかる施術なら、1日に10人対応するのは現実的ではありません。

つまり、

黒字に必要な客数が、実際に対応できる人数を超えていないか

を開業前に確認する必要があります。

客単価7,000円で1日4人なら可能でも、

黒字にするために1日7人必要

という計算になった場合は、

・客単価を見直す
・家賃を下げる
・固定費を減らす
・メニュー構成を変える

など、どこかを調整する必要があります。

売上から材料費も引いて考える


ネイル・エステでは、施術をするたびに材料費が発生します。

ネイルなら、

・ジェル
・パーツ
・ファイル
・消耗品
・オフ用品

など。

エステなら、

・化粧品
・美容液
・オイル
・シート類
・使い捨て用品

などがあります。

そのため、

売上=利益

ではありません。

たとえば施術売上が67万円あっても、その中から材料費や決済手数料などが引かれます。

売上を見るときは、

「いくら売れるか」

だけでなく、

その売上を作るためにいくら費用がかかるか

もセットで考えることが大切です。

家賃が安くても固定費はゼロではない


自宅サロンやマンションサロンなら、テナント型より家賃を抑えられる場合があります。

ただし、毎月かかる費用は家賃だけではありません。

たとえば、

・水道光熱費
・予約サイトや集客媒体
・広告費
・通信費
・リネンや洗濯
・衛生用品
・消耗品
・決済関連費用

などがあります。

一つひとつは小さく見えても、合計すると毎月それなりの金額になることがあります。

だからこそ、

「家賃が安いから大丈夫」ではなく、毎月かかる費用を全部合わせて確認する

ことが重要です。

自分の生活費も最初から入れておく


1人サロンでは、

「店の利益=自分の収入」

と考えやすいですが、開業前のシミュレーションでは自分の生活費を別に考えておくと分かりやすくなります。

たとえば、

毎月25万円は生活費として必要

なら、その25万円を最初から収支に入れて考えます。

そうすると、

店の経費を払ったあと、

さらに自分の生活費を確保しても、

店としてどれくらい余裕があるのかを確認できます。

「黒字になったから大丈夫」

ではなく、

自分が生活できる状態で黒字なのか

を見ることが大切です。

客単価7,000円でも「1日何人必要か」は店ごとに違う


同じ客単価7,000円でも、黒字に必要な人数は店によって違います。

たとえば、

Aさん
・自宅サロン
・家賃負担が小さい
・スタッフなし
・広告費も少ない

Bさん
・マンションサロン
・毎月の家賃あり
・予約媒体を利用
・設備購入の借入返済あり

では、同じ客単価でも必要な売上が違います。

その結果、

Aさんは1日3人で成立するけれど、

Bさんは1日4人以上必要

ということもあります。

つまり、

「客単価7,000円なら大丈夫」という共通の答えはありません。

自分の家賃・経費・生活費を入れたうえで確認する必要があります。

物販をすると収支はどう変わる?


ネイル・エステでは、

・ネイルオイル
・ハンドケア用品
・スキンケア商品
・美容液
・クリーム
・ホームケア用品

などを販売することもあります。

物販の場合も、

販売価格=利益

ではありません。

たとえば、

販売価格3,000円
仕入価格1,700円

なら、1個販売したときの粗利は1,300円です。

そのため、

・月に何個売れるか
・販売単価はいくらか
・仕入単価はいくらか

を分けて考えます。

施術だけの場合と、

物販を加えた場合で、

必要客数や最終的に残る金額がどう変わるか

を比較してみるのも一つの方法です。

高単価なら必ず利益が増えるわけではない


サロンでは、

「客単価を上げれば利益も増える」

と考えがちです。

もちろん単価は重要です。

ただし、施術時間も一緒に長くなる場合があります。

たとえば、

7,000円で60分のメニューと、

10,000円で150分のメニューでは、

単価だけなら後者の方が高く見えます。

しかし、1日に対応できる人数まで考えると、必ずしも高単価メニューの方が有利とは限りません。

だから、

価格だけでなく、施術時間と1日に対応できる人数も一緒に見る

ことが大切です。

黒字ラインとの差に余裕があるか確認する


たとえば、

想定客数:1日4人
黒字ライン:1日3.2人

なら、約0.8人分の余裕があります。

一方、

想定客数:1日4人
黒字ライン:1日3.9人

では、一応黒字でもほとんど余裕がありません。

キャンセルが数件出たり、予約が少ない日が続いたりするだけで、赤字になる可能性があります。

そのため、

「黒字になるか」だけでなく、「黒字ラインからどのくらい余裕があるか」

まで確認しておくと、開業判断がしやすくなります。

借入を使うなら返済後まで確認する


エステ機器や内装、家具、保証金などで初期費用が必要になり、融資を利用する場合もあります。

その場合は、

営業利益が出ていても、

毎月の借入返済があります。

そこで、

営業利益 → 借入返済 → 返済後に残る金額

まで確認します。

さらに、自分の生活費も最初から収支に含めておけば、

生活費を確保して、返済もしたあとに店としてどの程度余裕が残るか

が見えてきます。

条件を少しずつ変えて試してみる


開業前は、理想の数字を1回計算するだけではなく、条件を変えて何度か確認するのがおすすめです。

たとえば、

・1日の客数が1人減ったら?
・客単価を500円上げたら?
・家賃が2万円高くなったら?
・予約媒体費が増えたら?
・材料原価率が上がったら?
・物販が月3万円増えたら?

などです。

少し条件が悪くなっても利益が残るなら、比較的余裕があります。

逆に、ほんの少し客数が減っただけで赤字になるなら、開業条件をもう一度見直す材料になります。

ネイル・エステサロン向けの出店前収支シミュレーター


手間なしラボでは、個人・小規模なネイル・エステサロンの開業前に、自分の条件で収支を確認できるExcelシミュレーターを用意しています。

・平均施術客単価
・1日の来店客数
・営業日数
・施術材料原価率
・家賃
・水道光熱費
・予約・集客媒体費
・広告費
・オーナー取り分・生活費目標
・借入返済

などを入力すると、

・月商
・営業利益
・黒字に必要な客数
・現在の想定客数との差
・返済後に残る金額
・初期投資の回収目安

などを確認できます。

物販がある場合は、

・商品名
・月販売数
・販売単価
・仕入単価

を商品ごとに入力して、月売上・仕入原価・粗利を確認することもできます。

また、ネイル・エステの価格や利益を考える際の参考として、相場や利益の考え方を確認できるシートも入れています。

▼ ネイル・エステサロン 出店前収支シミュレーター


1人サロンを開業する前に、

「客単価はいくらか」だけではなく、「その客単価なら1日何人必要なのか」

まで一度、自分の条件で確認してみてください。

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