【投資と心理110】専門家がいちばん強気だった株は、翌年の上がり方が3%、いちばん弱気だった株は15%だった。急に伸びた会社を、次の大成功と思いすぎていた研究

【投資と心理110】専門家がいちばん強気だった株は、翌年の上がり方が3%、いちばん弱気だった株は15%だった。急に伸びた会社を、次の大成功と思いすぎていた研究

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の110回目です。前回は、ITバブルの頂点で、若い運用者ほどハイテク株を多く持っていた研究でした。
今回は、会社を調べる専門家の見通しが、思いすぎの方向にずれていた研究です。



アメリカの株には、会社の利益が今後何年かで年に何%伸びるか、という見通しを専門家が出しています。
ボルダロ、ジェンナイオリ、ラポルタ、シュライファーは、この見通しで株を分け、その後を追いました。

使ったのは、1981年から2015年までの記録です。毎年12月に、見通しの高い順に株を10組に分けました。1組はおよそ240社です。
いちばん強気の組の見通しは、年に38%の伸び。いちばん弱気の組は4%でした。



結果です。

次の1年の株価の上がり方は、いちばん弱気の組が平均15%、いちばん強気の組は3%でした。
強気の組は、相場全体が下がるときに、より大きく下がる株でもありました。



なぜ、こうなったのか。

強気の組は、それまでの3年で、1株あたりの利益が1.56倍になっていた会社でした。弱気の組は0.87倍に減っていました。
ところが、その後は同じようには続きませんでした。強気の組の利益の伸びは鈍り、弱気の組は持ち直しました。
強気の組の見通しは、次の4年の伸びを年39%としていましたが、実際は12%でした。見通しは、その後の1年で大きく下げられています。



著者は、これを代表性という考え方で説明しています。

急に伸びた会社を見ると、将来の大成功する会社が思い浮かびます。実際、そういう会社は、急に伸びた会社の中に多くいます。ここまでは正しいのです。
ただ、数で見ればごく一部です。それを多めに見積もってしまうため、見通しが行きすぎる、という見方です。



この研究で私が目を留めたのは、強気の見通しには、まったく根拠が無いわけではなかった所です。半分は正しいので、行きすぎに気づきにくくなります。

直近で大きく伸びた通貨ペアを見て、まだ伸びると思ったときは、同じくらい伸びた過去の場面のうち、その後も伸びたのが何回あったかを数えてみてください。
過去の値動きから、大きく伸びた後の続き方を数える仕事も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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