【投資と心理109】ITバブルの頂点で、若い運用者ほどハイテク株を多く持っていた。上がった後に買い増し、下がった後に減らす動きは、若い人に強く出た研究

【投資と心理109】ITバブルの頂点で、若い運用者ほどハイテク株を多く持っていた。上がった後に買い増し、下がった後に減らす動きは、若い人に強く出た研究

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の109回目です。前回は、1日で大きく跳ねた株は、翌月の成績が悪かった研究でした。
今回は、経験の浅さが、プロの売買にも表れていた研究です。



バブルのときには、それまで相場に縁の無かった人が入ってくる、と昔から言われます。下げ相場を自分で味わったことの無い人ほど、楽観しやすい、という見方です。
グリーンウッドとナーゲルは、これを投資信託の運用者で確かめました。

使ったのは、1997年末にあったアメリカの株の投資信託、約1,000本の記録です。経験の長さの代わりに、運用者の年齢を使いました。年齢は、平均も真ん中も45歳前後です。
この時期、ナスダックの中で売上の割に株価が高い株は、2年でおよそ4倍になり、その後の2年で上がった分をすべて失いました。



結果です。

1998年の初め、35歳以下の運用者のハイテク株の持ち方は、同じ型のほかの投資信託とほとんど変わらず、むしろ少し少なめでした。
それが1999年に入ってから急に増え、2000年3月の頂点では、年齢が若いほどハイテク株を多く持っていました。25歳と65歳の差は、投資信託どうしのふつうのばらつきの約7割に当たる大きさです。

値上がりで割合が増えただけではありません。自分で買い増していました。



もう1つは、動き方です。

若い運用者は、ハイテク株が上がった四半期の後に買い増し、下がった後に減らしていました。上がったら買う、下がったら売る、という動きです。年齢が上がるほど、この動きは弱まり、逆に動く側へ寄っていきました。

成績は、若い運用者は頂点の前は良く、頂点の後は悪く、通してみると、ほぼ0でした。



お金の流れも、これを大きくしました。35歳以下の運用者が動かす資金の割合は、1997年12月の約10%から、2000年3月には約20%に増えています。ほかより多く入ったお金は、合わせて約300億ドル。その後下がっても、大きくは出ていきませんでした。



著者は、短い経験の中で見た値動きを、そのまま先へ伸ばして考えた、と見ています。バブルから崩れまでは何年もかかり、何十年も繰り返さないことがあるので、自分で味わって学ぶ機会が少ないためです。

この研究で私が目を留めたのは、訓練を受けたプロでも、経験の短さが売買に出ていた所です。

自分が手法や資金を変えた時期を並べて、その前の数か月に相場が上がっていたか下がっていたかを書き出してみてください。
過去の売買の記録から、相場の流れのあとに自分がどう動いたかを数える仕事も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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