【投資と心理88】取引の前にアクション映画の場面を見せると、価格の付け方が変わった。わくわくした組の市場で、本来の値打ちとの差が穏やかな組の1.8倍になった実験

【投資と心理88】取引の前にアクション映画の場面を見せると、価格の付け方が変わった。わくわくした組の市場で、本来の値打ちとの差が穏やかな組の1.8倍になった実験

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の88回目です。前回は、損をして売った株が、なかなか買い戻されなかった研究でした。
今回は、取引の前の気分が、市場の価格をどれだけ押し上げるかを確かめた実験です。



調べたのは、アンドラーデ、オーディーン、リンです。2016年の論文です。

カリフォルニア大学バークレー校の学生495人が、9人ずつ、55の小さな市場に分かれて取引しました。
売り買いするのは、1回ごとに配当が出る、架空の株1種類です。配当の出方は全員に知らされていて、本来の値打ちは、画面にいつも出ています。最初は3.60ドルで、15回の取引が進むごとに24セントずつ下がり、最後は0になります。



取引の前に、待ち時間のつなぎとして、短い動画を見せました。
動画は3種類です。わくわくするアクション映画の場面、怖い映画の場面、穏やかな場面。どれを見るかで、市場ごとに組を分けました。



結果はこうでした。

どの組でも、価格は本来の値打ちより上に付きました。もともと値が上がりすぎやすい作りの市場です。
ただ、上がり方は組で違いました。

15回の平均で、価格が本来の値打ちをどれだけ上回ったか。わくわくした組は2.92ドル、怖い組は2.18ドル、穏やかな組は1.63ドルでした。わくわくした組は、穏やかな組の1.8倍です。
いちばん上回った回で見ても、5.12ドル、4.15ドル、3.32ドルでした。



もう1つ違ったのは、始まりです。

1回目の取引で、わくわくした組は、すでに本来の値打ちを72セント上回っていました。怖い組と穏やかな組は、ほとんど上回っていませんでした。

怖い組は、最初は落ち着いていました。でも2回目からは、わくわくした組と同じくらい価格が上がっていきました。
強い気持ちは、それが怖さであっても、あとから価格を押し上げていました。



取引に置き換えるなら、チャートを開く前の気分だと思います。

大きく勝った直後や、派手な値動きの動画を見たあとは、気持ちが高ぶったまま注文を出しがちです。
注文のたびに、そのときの気分を一言、記録に残してみてください。高ぶっていた日の取引だけを抜き出して、成績を比べることができます。

なお、これは学生の実験で、FXで確かめた研究ではありません。

気分ごとに取引を分けて数える過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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