【投資と心理73】金曜日に出た決算は、すぐの値動きが小さく、あとから動く分が6割。週末を前に、人の注意は散っていた

【投資と心理73】金曜日に出た決算は、すぐの値動きが小さく、あとから動く分が6割。週末を前に、人の注意は散っていた

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の73回目です。前回は、負けたあとは有利な賭けからも手を引いてしまう、という実験でした。
今回は、同じ知らせでも、出た曜日によって、値動きの出方が変わっていた、という研究です。



調べたのは、経済学者のデラヴィーニャとポレットです。2005年の研究報告です。

アメリカの会社の決算発表を、1995年1月から2004年6月まで集め、金曜日に出たものと、ほかの曜日に出たものを比べました。
決算が予想より良かったか悪かったかに対して、株価がいつ、どれだけ動いたかを見ています。



結果はこうでした。

動いた分全体のうち、発表のあとしばらくしてから動いた分は、金曜日の発表で60%、ほかの曜日で40%でした。
金曜日の発表は、すぐの反応が小さく、あとから遅れて動いていたことになります。

発表の前後の売買の量も、金曜日の発表のほうが10%少なくなっていました。

著者たちは、週末を前にして、投資家の注意がほかへ向いていたため、と見ています。



もう1つ、会社の側の動きも出ていました。

金曜日に出た決算は、予想より悪い知らせである見込みが45%高くなっていました。
注意が散っている日を選んで、悪い知らせを出しているのかもしれない、という見方です。



取引に置き換えるなら、知らせに対する反応は、いつも同じ速さで出るとは限らない、ということだと思います。

同じ大きさの知らせでも、見ている人が少ない時間に出ると、値動きにすぐには表れず、あとから動くことがあります。
研究の形に当てはめると、知らせの中身だけでなく、出た時間帯も、値動きの出方を左右する材料の1つ、ということになります。

検証ノートの26回目では、ドル円で、曜日と時刻ごとに1日24時間を総当たりしました。いちばん強く出たのは月曜の朝でしたが、スプレッドを入れると消えています。曜日や時刻で値動きの出方が違うかは、知らせの中身とは別に測る必要があります。

なお、これはアメリカの株の研究で、FXで確かめた研究ではありません。

曜日や時間帯で分けて手法を測る過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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