【投資と心理㊾】3年負け続けた株は、次の3年で勝っていた。行き過ぎた反応と、そのあとの戻り

【投資と心理㊾】3年負け続けた株は、次の3年で勝っていた。行き過ぎた反応と、そのあとの戻り

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の49回目です。前回は、上がったあとほど、この先も上がると答えてしまう、という調査の話でした。
今回は、その見通しが行き過ぎたあと、価格がどう動いたかを調べた研究の話です。



1985年に、経済学者のデボンとセイラーが、アメリカの株で1つの調べ方をしました。

ある時点で、過去3年に市場よりいちばん大きく上がった35銘柄と、いちばん大きく下がった35銘柄を選びます。
上がったほうを勝ち組、下がったほうを負け組と呼び、そのあとの3年を追いかけました。

これを、1930年からのデータで、3年ずつずらしながら何度もくり返しています。



結果は、勝ち組と負け組が入れ替わる形でした。

負け組は、そのあとの3年で、市場より平均で19.6%多く上がりました。
勝ち組は、市場より5.0%ほど下回りました。
差は24.6%です。

そして、負け組がよく上がったのは、1月に偏っていました。



2人の説明は、人は目立つ悪い知らせ、良い知らせに、行き過ぎて反応する、というものです。
悪いことが続いた会社は実際より悪く、良いことが続いた会社は実際より良く見積もられ、時間がたつと戻る。

ただし、反論もあります。
価格の低い株ほど、売り値と買い値の差の影響を受けやすく、月ごとの成績を足していく計算の仕方で、差が大きく見えている、という指摘です。
一方で、会社の大きさや値動きの大きさで調整しても、行き過ぎの効果は残った、という1991年の研究もあり、決着はついていません。



これは株を年単位で持つ研究で、FXの短い取引に、そのまま当てはまるとは言えません。

ドル円で、急に走ったら戻るかを測った検証ノートの41回目では、その性質は2019年まで強く、2020年からは消えていました。
戻りがあるかどうかは、時期によって変わります。

前回の、上がったあとほど強気になる話とつなげると、こう読むこともできます。
人は直近の動きを先へ伸ばして考え、その行き過ぎが、あとで戻る。

大きく動いた直後ほど、気分で入らず、決めておいた形で判断したいところです。
そして、戻りを狙う決まりも、ついていく決まりも、長い期間のデータで、いまも効くかを確かめてから使う必要があります。

ご自分の取引の決まりを、時期を分けて確かめる過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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