【投資と心理㊽】上がったあとほど、この先も上がると答える。6つの調査と、その見通しが外れていた向き

【投資と心理㊽】上がったあとほど、この先も上がると答える。6つの調査と、その見通しが外れていた向き

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の48回目です。前回は、大きく動いた銘柄ほど個人が買っていた、という売買の記録の話でした。
今回は、人がこの先の相場をどう見通しているか、という調査の話です。



この先1年、株の相場は上がると思うか。
アメリカでは、こうした問いを投資家に聞く調査が、いくつも続いてきました。

2014年に、経済学者のグリーンウッドとシュライファーが、6つの調査を並べて調べています。
個人投資家への調査、企業の財務の責任者への調査、投資情報誌の強気と弱気の数など。長いものは1963年からです。



まず、6つの調査は、互いによく似た動きをしていました。
個人投資家への調査と、企業の財務の責任者への調査では、相関が77%ありました。立場の違う人たちが、同じ時期に同じように強気になり、弱気になっていたということです。

そして、どの調査も、過去12か月に相場が上がっていたほど強気でした。
3か月前からでも、24か月前からでも、同じ形が出ています。直近に上がっていれば、この先も上がると答える。過去を、そのまま先へ伸ばしている形です。



では、その見通しは当たっていたのか。

経済学者が使う、配当などから計算した先の見込みと比べると、調査の強気とは、逆向きに動いていました。
人が強気のときほど、計算上の見込みは低い。

実際のその後のリターンでも、個人投資家の調査の強気が強いときほど、その後のリターンは低い向きでした。



これは株の市場全体の研究で、FXや1本のEAに、そのまま当てはまるとは言えません。

ただ、同じ形は身近にあります。
調子の良い月が続くと、この先も続く気がして、量を増やしたくなる。負けが続くと、この先もだめな気がして、止めたくなる。

投資と心理の30回目では、良かったあとは平均に戻りやすい、という話を書きました。12回目では、成績が落ちても設定を変えない、と決めたEAの話を書きました。

量や設定は、直近の成績で動かさず、長い期間の検証で先に決めておく。
過去を先へ伸ばしてしまうくせは、決める時期をずらしておくと、出にくくなります。

ご自分の取引の決まりを、長い期間のデータで確かめる過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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