【投資と心理㊻】大穴に賭け続けると、1番人気より10倍以上損をした。640万頭の記録と、遠い利確の当たる率

【投資と心理㊻】大穴に賭け続けると、1番人気より10倍以上損をした。640万頭の記録と、遠い利確の当たる率

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の46回目です。前回は、意志の力は使うと減る、という説が大きな追試で再現しなかった話でした。
今回は、当たりにくいものほど高く買われてしまう、という競馬の記録の話です。



競馬には、昔から知られている偏りがあります。
大穴の馬は、当たる率のわりに買われすぎる。1番人気の馬は、当たる率のわりに買われなさすぎる。

本命・大穴バイアスと呼ばれていて、1949年にはもう指摘されていました。



2010年に、経済学者のスノーバーグとウォルファーズが、アメリカの1992年から2001年のすべての出走を調べています。
数は640万頭あまり。公式の記録です。

単勝に1ドル賭けたときの戻りは、こうでした。

オッズが100倍以上の馬に賭け続けると、約61%の損。
でたらめに賭けると、23%の損。
毎レース1番人気に賭けると、5.5%の損。

どれも損なのは、胴元の取り分があるからです。それでも、大穴に賭けた損は、1番人気の10倍以上でした。
オーストラリアとイギリスの記録でも、同じ形が出ています。



なぜ大穴が買われすぎるのか。
2人は、賭ける人が危険そのものを好むから、という説と、小さな確率を実際より大きく感じるから、という説を比べました。

馬単や三連単のような、組み合わせの賭けの値付けで確かめると、小さな確率を見誤る説のほうが、実際の値付けをよく当てました。
投資と心理の1回目に書いた、プロスペクト理論の確率の感じ方と同じ向きです。



相場に置き換えると、どうなるか。

相場には、競馬の胴元の取り分のような、大穴だけを損にする仕組みはありません。
検証ノートの23回目で測ったとおり、値動きに偏りが無ければ、利確が遠くても近くても、差し引きは同じになります。

危ないのは、遠い利確が当たる率を、感覚で見積もるときです。

損切りの10倍の距離に利確を置くと、トントンになる勝率は11回に1回、約9.1%です。
その勝率だと、ある10回の取引がすべて負けになる確率は、計算すると約39%あります。

1回当たれば大きい形ほど、当たる率を高く感じやすい。
だから、当たる率は感覚に頼らず、過去のデータで実際に届いた割合を数えて確かめる。検証ノートの23回目も、利確の距離を変えて勝率を数えた話でした。

ご自分の利確と損切りの置き方で、実際にどれだけ届いていたかを数える過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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