【投資と心理㊷】おなかが空いているときに、来週のおやつを選ぶと。落ち着いているときに損切りを決めておく理由

【投資と心理㊷】おなかが空いているときに、来週のおやつを選ぶと。落ち着いているときに損切りを決めておく理由

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の42回目です。前回は、あとからの評価が、いちばんつらい瞬間と終わりで決まる、ピーク・エンドの法則の話でした。
今回は、今の自分の状態が、先の自分のための選択まで引っぱってしまう、という話です。



1998年に、アムステルダムの会社員200人を相手に、こんな実験が行われました。

1週間後に受け取るおやつを、今のうちに選んでもらいます。
選べるのは、チョコレートやポテトチップス、ナッツのような体に悪いほうと、りんごやバナナのような体に良いほうです。

選ぶときの状態を2つに分けました。お昼ごはんのすぐあとで満腹のとき。夕方でおなかが空いているとき。
そして1週間後、おやつを渡すときにも、その場でもう一度選び直せるようにしました。



結果は、選んだときにおなかが空いていた人ほど、1週間後のぶんにも体に悪いおやつを多く選んだ、というものでした。
食べるのは1週間後なのに、今の空腹が、来週の自分の選択まで引っぱったわけです。

もう1つ。1週間後にその場で選び直すと、前もって選んだときよりも、体に悪いおやつがずっと多く選ばれました。
前もって決めたことは、その場になると崩れやすい。

落ち着いているときは、高ぶったときの自分がどう選ぶかを読み違える。高ぶっているときは、その逆。
こうした読み違いは、ホットとコールドの共感のずれ、と呼ばれています。



取引に置き換えると、ホットな状態は、含み損を抱えているときや、連敗の最中です。

入る前の落ち着いたときに決めた損切りを、含み損の最中に見ると、もう少し待てば戻るかもしれない、と動かしたくなる。
連敗の最中には、設定を変えたくなる。投資と心理の12回目のサンクコストや、30回目の平均への回帰で書いた場面です。

この実験から言えるのは、その場で選び直すほうが、前もって決めたものより崩れやすい、ということです。



だから、損切りと利確の位置は、落ち着いているときに決めて、入るときの注文に付けておく。投資と心理の1回目でも書いた対策です。
その場で選び直す場面そのものを作らなければ、ホットな自分に任せずに済みます。

EAを使うのも、同じ考え方です。決まりは落ち着いて作り、動いている最中には触らない。変えるなら、決めておいた振り返りの日に、記録を並べてから変えてみてください。

損切りと利確の決まりを、落ち着いて決めるための過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す