【投資と心理㉗】勝ったから良い判断、負けたから悪い判断、とは限りません。結果バイアスの話

【投資と心理㉗】勝ったから良い判断、負けたから悪い判断、とは限りません。結果バイアスの話

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の27回目です。前回は、残ったものだけを見て良く見えてしまう、生存者バイアスでした。
今回は、判断の良し悪しを、結果で決めてしまうくせ、結果バイアスです。



1988年に、バロンとハーシーの2人が、こんな調べ方をしました。

学生に、ほかの人が下した判断と、その結果を読んでもらいます。医療の判断や、お金の賭けの判断です。
読む人には、判断した人と同じ情報を持っている、と伝えてあります。

そのうえで、判断の良し悪しをたずねると、結果が良かった場合のほうが、考え方も、判断した人の腕も、高く評価されました。
判断した時点で分かっていたことは、まったく同じなのにです。

よく紹介されるのは手術の例です。成功の確率が分かっている手術を行うかどうか。患者さんが亡くなった結果を読んだ人は、手術の前の判断そのものを低く評価しました。



2023年には、700人近くで、この実験の追試が行われています。同じ向きの偏りが出ました。
しかも、結果で判断を評価するべきではない、と自分で答えた人にも、偏りは出ていたそうです。
分かっていても、引っぱられるということです。



FXでは、これが毎日のように起きます。

決めた手順どおりに入って、損切りになった。すると、入ったのが間違いだった気がしてきます。
手順を破って入ったら、たまたま勝った。すると、破ったのが正しかった気がしてきます。

1回の取引の結果は、判断の良し悪しよりも、そのときの値動きの運で大きく動きます。



数字で見ると、よく分かります。

投資と心理の10回目で、連敗の確率を計算しました。勝率40%の手法なら、100回の取引のうちに8連敗以上が起きるのは、2回に1回でした。
利益の出る手法でも、8回続けて負ける場面は、普通にやってきます。
その8回を1回ずつ結果で評価すると、良い手法を、悪い手法だと判断して捨ててしまいます。

逆も起きます。でたらめに入っても、続けて勝つ場面はあります。



だから私は、決まりの良し悪しを、1回の取引では決めないようにしています。
何百回もの取引をまとめた数字で見て、同じ回数をでたらめに入った結果とも並べます。

1回の取引で振り返るのは、勝ち負けより、決めた手順どおりに動けたかどうか。
手順の良し悪しは、たくさんの取引の数字で振り返る。分けて考えると、1回の負けに振り回されにくくなります。

ご自分の手法を、たくさんの取引の数字で、でたらめと比べて確かめる、過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す