【投資と心理⑮】持っているだけで、高く見えてしまう。保有効果と、今から入るかの問い

【投資と心理⑮】持っているだけで、高く見えてしまう。保有効果と、今から入るかの問い

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の15回目です。前回は、直前の勝ち負けで賭け方が変わる、ハウスマネー効果でした。
今回は、自分が持っているものを、持っていないときより高く見てしまうくせ。保有効果です。



1990年に、カーネマン、ネッチ、セイラーの3人が、大学の教室でマグカップを使った実験を発表しています。

学生の半分に、大学の売店で売っているマグカップを配りました。もう半分には配りません。
そのうえで、持っている人にはいくらなら売るか、持っていない人にはいくらなら買うかを聞いて、教室の中で売り買いできるようにしました。

マグカップは、くじで配っています。欲しい人と欲しくない人は、両方の組に同じくらいいるはずです。
それなら、半分くらいは持ち主が入れ替わるだろう、と考えられます。

ところが、売り買いはあまり成り立ちませんでした。
伝えられている数字では、持っている人が付けた売り値は約7ドル、持っていない人の買い値は約3ドルです。
同じマグカップでも、手元にあるだけで、2倍ほどの値を付けたことになります。



この実験にも、反論があります。
実験の手順の作り方で、差が大きく出たり小さく出たりする、という研究です。どこまでが心のくせで、どこからが手順の影響かは、今も議論が続いています。

それでも、手放すことを損と感じる、という方向は、投資と心理の1回目のプロスペクト理論とつながっています。損は得の2倍重く感じる、という話です。



トレードでは、持っているポジションで出てきます。

持っているポジションは、なんとなく、もう少し持っていれば良くなる気がします。
でも、相場は、こちらがそのポジションを持っているかどうかを知りません。



このくせへの手当てとして、自分に1つ問いを立ててみてください。

もし今このポジションを持っていなかったら、今のレートで同じ向きに入るか。

入らない、と思うなら、持ち続ける理由は、持っているから、だけかもしれません。
入る、と思うなら、持ち続けてよい理由があります。

これは、12回目のサンクコストの話とも同じ形です。過去に払ったものも、今持っているものも脇に置いて、今からどうなりそうかだけで決める。



EAには、このくせがありません。
決めた条件に当たれば手仕舞い、当たらなければ持つ。持っている時間が長くなっても、ポジションに愛着は持ちません。

裁量で取引するときも、入る前に、どこで手仕舞うかを決めておくのが一番の手当てです。

ご自分の手仕舞いの決まりを、過去のデータで確かめる、過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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