どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
トレンドフォローの話になると、必ず名前が出てくるのがタートルズです。
取引の腕は生まれつきか、教えれば身に付くのか。それを本当に確かめてしまった実験の話です。
始まりは、2人の相場師の言い合いでした。
1人は、先物で大きく稼いだリチャード・デニス。取引は決まりにできるし、教えられると考えていました。
もう1人は、友人で同じ相場師のウィリアム・エックハート。教えられるものではない、と考えていました。
そこでデニスは、生徒を集めて自分の決まりを教えることにしました。
1983年12月と1984年12月の2回で、男性21人と女性2人です。
教えた期間は、たった2週間でした。中身はトレンドフォローの決まりです。
1か月の試しのあと、生徒たちは1人25万ドルから200万ドルの、デニス自身の資金を任されました。
5年後に実験を終えたとき、生徒たちは合計でおよそ1億7500万ドルの利益を出していたと伝えられています。
広く紹介されている決まりの骨組みはこうです。
20日、または55日の高値を抜けたら買い、安値を抜けたら売る。
1回で失う額が、資金のごく一部になるように量を決める。
逆に抜けたら決済する。
細かいところは紹介する本によって違うので、ここでは骨組みだけにしておきます。
この話には、続きがあります。
同じ決まりでのちに過去を検証すると、1986年以降は成績が大きく落ち、1996年から2009年はほぼ横ばいだったそうです。
決まりは同じでも、相場の動き方が変わると効き目は薄れます。
私の検証でも同じことが起きました。
厚い壁の検証では、6年の期間で見えた形が、23年に伸ばすと消えました。
一方で、高値ブレイクについていく順張りは、でたらめに入る取引と比べて、ゴールドの4時間足では20年中18年で上回りました。
形によって、時代を越えて残るものと、消えるものがあります。だから、期間を変えて何度も測ります。
この話で見落とされやすいのは、決まりそのものより、決まりを守ることの重さです。
決まりは2週間で教えられます。けれど、負けが続く中で同じ決まりを守り続けるのは、心の仕事です。
投資と心理①で書いたとおり、人は損を重く感じ、損をしている場面ほど賭けに出やすいからです。
ご自分の決まりが、時代を変えても効いているかを過去のデータで測りたい方の、過去検証のご依頼も受けています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。