【投資と心理⑦】売買が多い人ほど成績が悪かった。6万6千世帯の記録が示した過信のコスト

【投資と心理⑦】売買が多い人ほど成績が悪かった。6万6千世帯の記録が示した過信のコスト

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話を続けています。これまでは損を重く感じる心のくせを中心に書いてきました。
今回は、もう1つの大きなくせ、過信です。自分の判断は当たる、と実際より強く思ってしまうことです。



投資と心理学を結び付けた研究の分野は、行動ファイナンスと呼ばれます。
その中でよく引かれる研究に、2000年にバーバーとオディーンが発表した、売買は資産に害になる、という題の論文があります。

調べたのは、アメリカの大手の証券会社に口座を持つ66,465世帯の、1991年から1996年までの売買の記録です。

結果ははっきりしていました。
売買を一番多くしていた組は、年11.4%。同じ期間の市場は年17.9%でした。
世帯の平均は16.4%で、市場に届いていません。



なぜ売買が多いと成績が落ちるのか。
1回ごとに手数料がかかること。そして、売買を増やしても、その判断が平均より当たっているわけではないことです。
著者たちは、これを過信で説明しています。当たると思うから、売買が増える。

FXでいえば、手数料の代わりにスプレッドが毎回かかります。回数が増えるほど、その分が積み上がります。

ただ、この研究は1社の口座だけで、ネットで手軽に売買できるようになる前の時代のものです。そこは割り引いて読む必要があります。



この話は、私の取引の考え方とつながっています。

相場の8割から9割はレンジで、トレンドは1割から2割しかない。トレンドに乗る取引なら、回数が少ないのは当たり前です。
そして、わざわざ損失になるところではエントリーしない。

検証のときにも、同じことに気をつけています。
条件を足して取引の回数を減らすと、それだけで数字が良く見えることがあります。回数が減ったこと自体の効き目と、条件の効き目は、分けて測らないと区別できません。



過信には、もう1つの形があります。うまくいった数回を、自分の腕だと思ってしまうことです。
タートルズの決まりも、時代が変わると効き目が薄れました。うまくいっているときほど、条件を変えて測り直す。過信への一番の手当ては、自分の判断を数字で疑うことだと思います。

ご自分の手法の取引の回数と成績を、過去のデータで分けて測ってみたい方の、過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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