受け取るチカラ

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コラム
昨今、「コミュ障」という言葉が流行りのように使われます。

自己紹介の場面でも「私コミュ障だから~」などと説明をする人もいるほどです。

ではなぜコミュニティ障害に陥るのか。
ベアたんはそれは受け取るチカラの不足ではないかと考えています。

コミュニケーションの手段

コミュニケーションの手段には大きく分けて2種類あります。
・言語
言語は言葉そのものです。
脳内の「考え」「価値観」「知識」といった情報は言葉に変換され、私たちはこの言葉を用いてコミュニケーションをはかります。
・非言語
目の動き、顔の表情、身振り手振りや声のトーンなどです。
相手の「感情」や、言葉で表現できていない「思い」の部分を汲み取る上でとても大事な部分です。
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メラビアンの法則というものがあります。
上図からもわかるように、人はコミュニケーションをはかる際に、非言語コミュニケーションがとても大きな役割を果たしていることがわかります。

コミュニケーションが苦手という数多くの人に会ってきましたが、自らをコミュ障と名乗る人にはこの「非言語コミュニケーションが苦手」という人が多かったように思います。

受け取るチカラを伸ばすには

受け取るチカラを伸ばすには、この非言語の部分もしっかりと受け止める努力を普段から行っていくことが重要だと私は考えています。

1.相手の話にしっかり耳を傾ける

より良いコミュニケーションをはかるには、相手の話に心と体を傾けて聴くこと(傾聴)が大切です。この技法は、カウンセリングの場における基本姿勢のひとつです。
自分が聞く立場になると、ついつい口をはさみたくなったりすることが多いですが、まずはよく聞くこと。
相手の話が間違っていると感じても、まずは一旦それは置いておいて、最後まで相手の主張を聞くことです。
時折うなずいたり、相槌を返し、聞いているという姿勢を示すことも重要です。

意見があれば、話を聞き終え、相手の主張をしっかり確認した上で行うこと。
最後まで聞かなければ「結局相手が主張したかった本当の部分」を聞き逃すことになります。

2.バックトラッキング

バックトラッキングとは、相手が自分に信頼を持って話をしてくれる聞き方のことです。

具体的には、相手が話した言葉に対し、それをオウム返しのように繰り返しながら話を進めていくというスキルです。
大切なのは、相手が言った言葉をそのまま返すのではなく(そのまま返すことを繰り返すとただの嫌味になります)あいての言った内容を繰り返していくということです。
・相手が話した事実を繰り返す
・相手の話した感情を繰り返す
・話した内容を要約する
この、最後の要約する部分は話の途中では行わないほうが良いでしょう。相手が話を途中で折られたと感じてしまいます。要約するのは話が一段落ついたタイミングで行っていきましょう。

3.非言語を「読み取る」

非言語を読み取るためには
・相手に興味・関心を持つこと
・相手を観察すること
・情報をストックすること
が大切です。

これを読み取っていくには場数を踏むことも必要です。
コミュニケーションをとることを恐れていると、この場数すら踏めなくなり、情報をストックすることが出来なくなります。

相手の感情を読み取る際、このストックからテンプレートを引き出す作業が必要になりますが、感情の起伏は人によって異なるため全てをテンプレート化することは危険です。
あくまで「予測している」という状況です。
相手をよく観察し、話にきちんと耳を傾けているとその人の「価値観」「考え方」などが見えてくるので、きちんとまずは話を聞きましょう。

極度に顔色を伺う必要はありません。
人のことがわからないのは相手も同じだからです。

わからない者同士、まずはゆっくりと情報を出し合うのがコミュニケーションです。

昨今のコミュ障というのはWEB上でもよく聞く話です。
WEBでは言葉だけによるコミュニケーションになるため、この非言語の部分が見えにくいのかもしれません。
しかし、相手に興味を持ち、よく観察していれば口調や絵文字顔文字、その他様々な方法でその人が非言語コミュニケーションを発していることがわかります。

まずは落ち着いて、相手の話をよく聞きましょう。
自分を信じて、受け取るチカラをゆっくりと伸ばしていきましょう。


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