中小企業経営のための情報発信ブログ314:経済危機で企業が犯しやすい過ち

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ビジネス・マーケティング
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新型コロナウイルスの感染拡大、さらにはウクライナ戦況で、世界的な経済危機が訪れています。特に日本では、円安、物価高騰に政府は打つ手がありません。先日政府は為替介入しましたが、一時的な効果にしか過ぎず、抜本的な対策とは言えません。世界的な経済危機において、政府に頼ることができない以上、企業や経営者が、自らその対策を立てるしかありません。
「近代マーケティングの父」と言われるフィリップ・コトラーは、その著「コトラーの『予測不能時代』のマネジメント」(東洋新報社)で、世界的経済危機で経営者が犯しやすい過ちについて、アドバイスをしています。コトラーによれば、「経済恐慌が広がって頂点に達すると、多くの企業が方針を変える。見当違いの費用削減ばかりを行う。有能な人材を削減し、リスクを取るのを嫌がり、技術・製品開発費をカットし、最悪なのは不安に駆られたままで判断してしまうことである。こうしたことは企業にとって障害になるばかりか破壊にすらつながりかねない」のです。
世界恐慌や経済危機が起きると企業は次のような過ちを犯します。
Ⅰ:コア戦略と企業文化を損なうような資産配分を行う過ち
 Ⅱ:計画的行動ではなく、全社一律の経費削減をする過ち
 Ⅲ:目先のキャッシュのために人材を使い捨てにする過ち
 Ⅳ:マーケティング、ブランド、新製品開発の各経費を削減する過ち
 Ⅴ:売上現象を挽回するために値下げをする過ち
 Ⅵ:販売関連費を削減することで自ら顧客が離れていくという過ち
 Ⅶ:社員研修や能力開発費を削減する過ち
 Ⅶ:仕入れ先や販売業者を軽視する過ち
また、「ビジネス・ウイーク」誌も景気低迷期や乱気流期に対処しようとして企業が犯す過ちトップ10をまとめています。
Ⅰ:有能な人材を解雇する
 Ⅱ:技術費を削減する
 Ⅲ:リスク覚悟で思い切ったことをしない
 Ⅳ:製品開発を止める
 Ⅴ:トップを成長志向型からコストダウン型の人物に代えてしまう
 Ⅵ:グローバル化路線から撤退する
 Ⅶ:重要戦略である新たな取り組みをトップが撤回してしまう
 Ⅷ:業績指数を変更する
 Ⅸ:協調路線より序列関係を重視する
 Ⅹ安全な場所に逃げ込む
これらを見て言えることは「保守的になってリスク覚悟で挑戦しない」ということです。厳しい時にこそチャンスがあるはずです。「ピンチこそチャンス」ととらえて新しい取り組みを続ければライバルに差をつけることが可能になります。新たな取り組みいかんで、業績・成長に大きな変化を与えることができます。景気が厳しい時に研究開発や新製品開発に投資している企業は引き続き収益を上げることができます。
ただ、不透明な時代に判断を間違うと、その企業だけでなく、そこで働く従業員も顧客も道連れにしてしまいます。だから、景気低迷期や乱気流時には動かず待つという行動をとりがちになります。しかし動かずに待っていると荒波に飲み込まれることにもなりかねません。荒波に飲み込まれなくても、こうした不透明な時代に今こそ「チャンス」ととらえ研究開発を行ったライバル企業に打ちのめされてしまいます。
こうした時代に勝ち企業となって乱気流から抜け出る唯一の方法は、タイミングをつかむこと、つまり手堅く現実的な決断を下すことで自社と自社製品が努力次第で生き残れる、ひょっとすると繁栄すらできるチャンスをもたらすことです。必要なのは、新しいものの見方、本腰を入れた計画、正しい戦略、そして長年の時流に逆らって進む勇気であると思います。
景気低迷期や乱気流期に思い切った戦略をとるというのは「言うは易く行い難し」でなかなか難しいと思いますが、上に挙げた犯しやすい誤りを1つずつチェックすることは可能なはずです。チェックしてできるところから少しずつ修正していくことだけでも、経済危機(景気低迷期・乱気流期)を乗りきることができる体力がつくように思います。それで余力ができれば「ピンチをチャンス」ととらえ、新しい挑戦に船出すればよいのです。
コロナウイルスの感染拡大も終息に向かいつつありますが、まだまだ不透明な状況です。またウクライナ情勢や台湾情勢も予断を許しません。今こそ、上記「犯しやすい10の誤り」をチェックし頑張って世界的な経済危機に備えるとともに危機を乗り切りことです。 
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