中小企業経営のための情報発信ブログ301:場当たり的な上司の問題点

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今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
菅元首相に始まり岸田首相が行うコロナ政策は「軌道修正」というようなものではなく極めて「場当たり的」です。政府の経済対策は、「経済の回復」イコール「GoTo」となってしまっています。実際にはGoTo以外の方策もある(救済しないといけないのは全業種)というのに、観光業・飲食業を救済することが経済対策であるかのようになってしまっています。今行なわれている水際対策の緩和も。インバウンドにしか活路を見いだせないとしたら、日本政府の経済対策、円安対策はお粗末そのものです。
しかし、こうした場当たり的な状況はどの企業でもよく見られることです。
以前にも書きましたが、リーダーに必要なのは、適切に状況を分析し検証を行い間違っていると分かれば、失敗を素直に認めたうえでそれを切り捨て軌道修正していくという強い意志です。
1.場当たり的な上司
 「場当たり的上司」の例を紹介します。
 会議等で「戦略(もどき)」を口にする役員・管理職です。ある大手企業の各事業部の「戦略」なるものを見ても「戦略」とは思えないものばかり、まさに「場当たり的」なものばかりだと言います。
 例えば、「戦略」として「売上対前年度8%アップ」と挙げられていたとします。「これが本部の目標ですか?その根拠は?」と問うと「そんなものはありません。前年度は5%の目標を上げ3%しか達成できなかったので、前年より高い目標を上げ挽回を目指しています」という管理職からの返答。「では、その戦術は?」「今部下に考えさせているところです」「昨年度3%に終わった原因は?」「今部下に検討させているところです。私が感じているのは営業不足、訪問数が圧倒的に不足していることです。1日3件の訪問を指示したところです」という具合です。
 これでは、状況認識も検証もなされておらず、「戦略」ではなく単なる目標数値にしかすぎません。目標達成のための戦術も全くありません。何の根拠もなく業績が悪かった原因を訪問数不足と一方的に決めつけ半ば強制的に実行を促しています。
 「この半端ないあてすっぽう感、武器なしで強制的に戦わせる無責任感、部下への丸投げ」は、どこか「担当大臣が」「専門家の意見を踏まえて」というよく耳にするフレーズを想起させます。「担当大臣が」状況を適切に認識・判断して自らの職務を行うならまだしも、碌な仕事をせず、「専門家の意見を踏まえて」と言いながら都合の悪いところでは専門家の意見を無視するというのが横行しています。
 これは政治の話だけでなくあらゆる組織でも起こり得ることですが、困ったものです。
2.誰も反論できない一般論を持ち出す
 別の事例ですが、ある会社の本部長が掲げる「原点回帰」という戦略についてです。
 「原点回帰とはどういう意味ですか」→「わが社の創業者は顧客第一ということを方針として大きな会社に育て下られました。そのことを観な忘れているので、顧客の要望をしっかり聞いてそれにも耐えるのはソリューションだと思います」
 「顧客第一主義とは具体的にはどういうことをするのですか」→「顧客の要望をしっかり聞いてそれに応えるということです」
という具合です。
 ここで問題なのは誰もが反論できない一般論を持ち出し抽象度を上げることで正論を述べていると思わせていることです。「顧客第一」と言われると誰も批判はできません。
 今回のコロナ対策で、「感染拡大を食い止める」「国民の命と経済を守る」「医療体制を充実させる」など、誰も反論・反対はできません。これに「全集中で取り組む」と言われれば文句のつけようがありません。こうした抽象論を大上段に振りかざすことで、そのための具体的な戦術をこれまでどれだけ準備し、実行できてきたかが見えづらくなっています。ごまかすことも容易にできるのです。
 管元首相にしろ岸田首相にしろ、政治的な力を発揮していると自分では思っている(いた)かもしれませんが、国民の多くを共感させて国民が団結するという方向に引っ張っていく力が発揮できていないのです。
 以前にも書きましたが、リーダーに求められることは、現実を誠心誠意をもって正直に正確に伝え、人が明確に理解できる形でメッセージを伝えることです。その際、希望のないメッセージは人を自暴自棄にさせるので、メッセージのどこかに人々がエネルギーを注ぐことが出来る希望が持てる将来展望を示すことが必要です。こうした希望のある将来展望のあるメッセージなら人はそれに向けて一致団結して取り組み耐えることが出来ます。
 共感を得るのは、単に感情が一致するだけ、情に訴えるだけでは駄目なのです。共感を得るには、相手を理解した上で理解してもらう能力が必要なのです。
企業でも政治の場でも、トップがどうしたいのかというビジョンを示し、立ちはだかる壁をどう乗り越えていくのかを、人々が理解できる言葉で語る能力が問われます。そこには表現力もさることながら、熱意や論理的整合性も求められます。残念ながら今の政治家にはこうした能力も熱意も全くありません。
菅元首相や岸田首相は「場当たり的上司」の典型だというのは間違いないところです。彼らを反面教師にして、経営者、管理職等「場当たり的な上司」にならないように気を付けることです。
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