ここ数日わが道東南十勝は、最高気温が20度を超え続けており、最低気温もマイナスには 至っていない。10月下旬から使っていたペレットストーブも使わなくなった。
今シーズンは、もう雪の心配もないであろうと思っている。
春の到来と定着を確信して昨日は老犬の住まいを、母屋の第二風除室から別棟の元牛舎へと引っ越した。彼にとっての「冬の宮」から「夏の宮」へのおみ渡りを済ませたわけである。
昨日は街に買い物に出たついでに、南十勝では有名な「工藤公園」という名称の野菜・果物店に寄って、果物や野菜と共に梅樹の苗木を買い求めてきた。
そのキッカケは、水戸の偕楽園や徳川斉昭公の影響を多少は受けたのかもしれない。
我が家の庭に梅樹を植えてみたいと、そう思ったからである。
北海道の道東は冬の寒さが厳しく、マイナス20~30°となるのが普通であるため、本州の代表的な桜「ソメイヨシノ」は自然環境の中では育たない。「エゾヤマザクラ」があるのみで、春を感じる樹木が殆ど無いのがちょっと寂しい。
我が家の庭にも数本のエゾヤマザクラが咲くのだが、脚長のこの桜は胴長短足のソメイヨシノに見慣れたわ我が家では、あまり評価は高くない。
そんなこともあって、春先の楽しみはもっぱら福寿草や行者ニンニクということになる。やはり物足りないのである。
そこで春を感じさせる樹木を探していたのであったが、具体的なアイデアがこれまでは無かった。今年改めて「梅樹について」接する機会があり、チャレンジしてみることにしたのである。
もちろんソメイヨシノ同様に、梅樹も北海道道東の厳しい寒さに耐えきれる保証は無いのであるが、チャレンジしてみるのである。
因みに工藤公園の販売員に尋ねたら、根付くかどうかは何とも言えないけど、最初の数年は丁寧なケアが必要でしょう、というアドバイスだった。
「やってみなくちゃ判らない!」は私のモットーだから、とりあえずやってみることにした。
かくして今日その梅樹「白梅」と「紅梅」を1本づつ庭に植えてみたのであった。
白梅が「紀州和歌山」、紅梅が「豊後大分」といずれも温かい地方の産である点が、多少気に成ってはいるのであるが、せいぜい日当たりの良い場所に植えてみることにした。
答えが出るのは来春かそれとも数年後であるか、判らないのであるが愉しみの事である。
夫れ梅の物たるや、華は則ち雪をおかし春に先んじて風騒の友となり、
実は則ち酸を含み渇を止めて軍旅の用となる。
― 徳川斉彬公 ―