「プロミシング・ヤング・ウーマン」(Promising Young Women、監督:エメラルド・フェネル、主演:キャリー・マリガン、2020年公開)という映画を観ました。
なんだか近頃は英語をそのままカタカナにしたタイトルが結構ありますね。
しかし、「プロミシング」なんて単語を出されてすぐに理解できる日本人がどのくらいいるんだろう(意味については後で触れます)。
気の利いた邦題を付けるのが面倒だからでしょうか。
それはいいとして、なかなか楽しめました。
この作品は2021年第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優など5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞していますから当たり前といえば当たり前なんですが。
私が普段観ているピストルバンバン、血ドバドバのB級映画とはわけが違います。
ストーリーを簡単に説明します(ネタバレしますので、これから観るつもりの方はご注意ください)。
-カサンドラ・トーマス(キャシー)は極めて優秀な女性で、誰もが彼女には輝かしい未来が待っていると確信していた。ところが、医学部在籍中、親友のニーナが同級生のアルにレイプされるという事件が発生した。ニーナは周囲に被害を訴えたものの、誰からも信じてもらえなかったことに絶望し、自殺してしまった。この出来事にショックを受けたキャシーは医学部を中退し、それ以来、近所の喫茶店でバリスタとして働いていた。彼女には学生時代の明るさや覇気は最早なく、両親の元で毎日を無為に過ごしているかに見えた。
しかし、キャシーの夜の顔は昼のそれとは全く違うものだった。夜になるや、キャシーは復讐の鬼へと変貌し、女性を性欲のはけ口としか思わない男たちに制裁を加えていった。そんなある日、キャシーはかつての同級生(ライアン)と期せずして再会した。これをきっかけに、キャシーは忌まわしき過去を清算する覚悟を決めた。(出典:Wikipedia)-
要するに女性による男性への復讐譚です。
主人公は性的暴行を受けて自殺した友人ニーナの復讐のために、非常に優秀といわれていたのに医学部を中退します。
タイトルに使われている「プロミシング」は、「前途有望」という意味なんですね。
その輝かしい未来を棄てて復讐に走る。
よほどニーナが大切だったのでしょう。
私には理解できませんが。
それはいいとして、ニーナはお酒を大量に飲まされて、薬も盛られたのかな、まったく意識を失った状態でアルの部屋に連れ込まれ、アルの大勢の友人たちが見守る中、レイプされます。
その場面は撮影もされていた。
ニーナは上に書いたように訴えを聞いて貰えず、自殺します。
その後、主人公は夜な夜なバーに一人で出かけ、ぐでんぐでんに酔っぱらったふりをして男(ニーナの事件とは無関係)をひっかけ、制裁を加えます。
そして、友人を襲ったアルやそれを見ていた男たちにも復讐します。
とまあこんな感じなんですが、アメリカでも女性にお酒を飲ませて酔い潰し、セックスに持ち込もうとする男が一杯いるみたいですね。
中には薬を盛る奴もいる。
しかしこれは日本でも変わらないようです。
ちょっと前にネットで見つけた記事を引用します。
-女性に覚醒剤を混入した酒を飲ませて抵抗できない状態にし、性的暴行を加えたとして、警視庁大塚署は、準強制わいせつ致傷と覚醒剤取締法違反の疑いで、通信関連の会社「スリーラボ」(東京都豊島区)の代表取締役、舟山鉄馬容疑者と、清掃業の中島正嗣容疑者を逮捕した。いずれも容疑を否認している-
同じようなことをやっています。
本当に男はどこの国でもケダモノですね。
長くなるので明日に続きます。
では