ネットニュースによれば、東京選挙区に立候補していた元「おニャン子クラブ」の生稲晃子氏は池上彰氏からのテレビ生出演インタビューへの出演要請に応じなかったとのことです。
要するに、テレビ東京の「池上彰の参院選ライブ」で、池上氏が東京選挙区を紹介した際に「自民党の生稲候補に関しては、安倍さんの事件が起きる前に『ぜひ、この番組に出演していただきたい』とお願いをしたんですが、この番組だけでなく全てのテレビ局のインタビューに応じてはいただけないという結果になった」わけです。
その理由ですが、同局の篠原裕明氏は「本日、どうして生稲さんが中継に出ていただけないのか陣営の関係者に取材したところ、匿名を条件に答えてくれました。陣営の方は『生稲さんは国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから』だというふうにおっしゃってました」としています。
どうです、驚きの理由でしょう。
当然ながら、ネットは生稲氏への批判一色になりました。
「勉強不足でインタビューに応じられないとか言うなら最初から出馬するな」
「有権者を舐めている」
といった感じですね。
これに対して、生稲氏側は以下のように反論。
「そもそもいつ当確が出るか分からないし、多摩の事務所にも行かないといけないから全部テレビは断ったんですよ。8時に当確なら対応できますけど、厳しい状況でいつか分からないですから」
「インタビューに出ないと決めたのは陣営の2、3人で決めたんですよ。テレビ東京の記者が言っていた陣営関係者が『政治家の資質がない』とかって、まったく何の話をしてるのって。僕らははっきり言って怒っている。批判の電話も来ている。誰が言ったか? まったく分からない。公式見解としてはあり得ない」
なるほどねえ。
ただ、生稲氏は、安倍派のバックアップを受け、選挙序盤はトップグループにいたものの、NHKなど報道各社の候補者アンケートに無回答が多かったということですでに一度炎上しています。
そして、そのせいか、情勢調査ではズルズルと評価が下がっていきました。
しかし、生稲氏は一体どういうつもりで立候補したのでしょう。
「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りない」のなら、立候補してはいかんでしょう。
きちんと勉強して、自信がつくまで待たないと。
確かに、いわゆるタレント議員で「これから勉強します」といった後で、本当に頑張って存在感を出すようになった人も一定数います。
しかし、彼らは勉強している間も歳費をもらってるんですよ。
それ以外にも多額の経費もかかるだろうし。
わが国に未熟な議員を税金で育てるような余裕が本当にあるんですか。
生稲氏の話に戻ると、彼女も上記の噂が根も葉もない出鱈目だというのなら、別に池上さんでなくてもいいですから、テレビの生放送のインタビューなり、ディベートなりに出演すればいいでしょう。
それもしないのであれば、資質を疑われても仕方がない。
それから、生稲氏は、「タレント候補」と呼ばれるのを気にしていたそうで、「ネットにいろいろ書かれているのを見ると、つらくなるので一切見ていません」と語っています。
フラットに見てほしいなんてこともいっていたかな。
しかし、それは無理というものでしょう。
今回のことでもわかるように彼女は政治家としての資質を見込まれて出馬を要請されたわけではないんですから。
知名度だけが頼りだった。
それを否定しようとするのは考えが甘すぎるというしかないですね。
ただ、殺伐としたことをいいますが、本当は、与党にとっても野党にとっても、国会で重要なのは議席数ですから、タレント候補者にそれ以外のことなんか求めてないんですね。
だから今後もタレント議員を担ぎだすことを止めるわけがない。
ところで、投票する有権者も悪いといった声もありますが、そんなことをいっても、親戚のおじさんが立候補したのでもない限り、普通は候補者の人となりや信条、資質を詳しく知っているわけではないですからね。
では