私はこんな人 現世の古い記憶

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コラム
現世での一番古い記憶

人間としてこの世に落とされ、
不器用ながらも、たくさんの人生経験を送ってきた中で
ずっと忘れていた記憶。
何かの拍子に思い出した
とても懐かしい記憶。

それは
毎晩、家の庭に迎えにきてくれた龍ちゃん。
背中に乗せてもらって夜空の散歩。
話をしながら夜空の散歩は楽しかった。
何を話していたのかは、思い出せないけど、
最後の日だけは、覚えてる。
龍「もう、来れないんだ。今日が最後なんだよ」
私「、、、悲しい、、、」
最後の散歩をして、龍ちゃんをギュッて抱きしめた。

最後の龍ちゃんは、何度も何度も振り向きながらお空に帰って行った。
とっても悲しかった。

今、思うと「なんで来れなくなったの?」
って聞けばよかったなって思う。
けれど、
人間として生まれた私が龍ちゃんと会えるのは
物心がつくか、つかないかの頃までだったんだよね。

きっと私は人間として生まれる前は
龍ちゃんと大の仲良しだったのだろう。
だからこそ生まれたくなかったのかもしれない。

龍ちゃんの名前も覚えていないし、
何色の龍だったかも覚えてない。
薄情な私を許してね、龍ちゃん。
私は人間として頑張ってるよ!


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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