「もう疲れた」
「何も考えたくない」
「家から出たい」
「全部放り出して、どこかに行きたい」
そんな日ってありませんか?
仕事、子育て、夫婦関係、人間関係。
ひとつひとつなら耐えられることでも、いくつも重なってくると、心の中がずっとそのことでいっぱいになってしまいます。
そんなときによく言われるのが、
「瞑想してみよう」
「好きなものを食べよう」
「ゆっくりお風呂に入ろう」
「自分にご褒美をあげよう」
もちろん、どれも悪い方法ではありません。
特に瞑想やマインドフルネスは、今この瞬間に意識を向け、頭の中を整理するために役立つ方法です。
でも私は、タイミングや環境もすごく大事だと思っています。
本当にしんどいとき、頭から離れない
たとえば夫婦喧嘩をして、家にいること自体が苦しいとき。
家で瞑想していても、
隣の部屋に相手がいる。
スマホを開けば連絡が入っている。
目の前には洗濯物や食器がある。
子どもの声が聞こえてくる。
そうすると、身体は休んでいるように見えても、頭の中ではずっと同じことを考えてしまいます。
「なんであんなこと言われたんやろ」
「これからどうしたらいいんやろ」
「私が悪かったんかな」
「明日どうしよう」
考えないようにしようとするほど、考えてしまう。
そんな状態のときに必要なのは、無理やり気持ちを切り替えることではなく、
いったん、その問題から物理的に離れてみること。
私はこれを、心の「避難」みたいなものだと思っています。
半日だけ、嫌なことから離れてみる
問題を解決しなくてもいい。
答えを出さなくてもいい。
逃げたっていい。
半日くらい、嫌なことを考えなくて済む場所へ行ってみる。
たとえば、スマホをロッカーに入れて温泉に行く。
ゲームセンターで、無心になってコインゲームをする。
映画館で映画を観る。
テーマパークに行って、朝から晩まで遊ぶ。
自然の中を歩く。
少し遠い場所まで電車に乗ってみる。
大切なのは、「何をするか」よりも、
その数時間だけでも、いつもの悩みとは違うことに頭を使える環境に身を置くこと。
スマホを触らないことも、意外と大切です。
連絡、SNS、家族、仕事。
スマホには、現実に一瞬で引き戻してくるものがたくさん入っています。
だからこそ、数時間だけでも物理的に距離を置いてみる。
逃げても、問題はなくならない
もちろん、温泉に行ったからといって夫婦関係が解決するわけではありません。
ディズニーに行ったから仕事の悩みがなくなるわけでもない。
家に帰れば、現実はそこにあります。
でも、
同じ問題でも、疲れ切った状態で見るのと、少し心に余白ができてから見るのでは、見え方が変わることがあります。
「もう無理」
と思っていたことが、
「今日は考えなくてもいいか」
になるかもしれない。
「全部終わらせたい」
と思っていたことが、
「まずこれだけ考えよう」
になるかもしれない。
人は疲れ切っているときほど、視野が狭くなります。
だから、大きな決断をする前に。
誰かに強い言葉をぶつけてしまう前に。
自分を追い込んでしまう前に。
まずは一度、そこから離れてみてほしいんです。
「逃げる=弱い」ではない
家を出たいと思ったとき、
「母親なのに」
「大人なのに」
「ちゃんとしないと」
そんな言葉で、自分をその場所に縛りつけてしまう人もいます。
でも、限界まで我慢することだけが正解ではありません。
半日離れて、また戻ってくる。
一晩だけ違う場所で眠る。
誰かに子どもをお願いして、一人になる。
それも、自分を守るための選択肢です。
ずっと逃げ続けるのではなく、
また考えられる自分に戻るために、一度離れる。
私はそれも立派なセルフケアだと思っています。
それでも頭から離れないときは
場所を変えても、
温泉に入っていても、
何をしていても涙が出てくる。
ずっと同じことを考えてしまう。
そんなときは、一人で整理すること自体に疲れているのかもしれません。
誰かに話すことで、
「私は何がこんなに苦しかったんだろう」
「本当はどうしたかったんだろう」
と、自分の気持ちが少しずつ見えてくることがあります。
答えを出すためじゃなくてもいいんです。
ただ話す。
頭の中に溜まっているものを外に出す。
それだけで、少し呼吸がしやすくなることもあります。
私のオンライン相談では、子育てや夫婦関係、人間関係など、
「こんなこと誰に話したらいいんやろ」
と思うようなこともお話しいただけます。
うまく説明できなくても大丈夫です。
「もう疲れました」
その一言からでもいい。
逃げ出したくなるほど頑張っているときほど、
その場所だけで答えを探さなくてもいいんです。
いったん離れる。
違う景色を見る。
違うことを考える。
そして、少し余白ができてから考える。
今日どうにもならないことは、今日答えを出さなくてもいい。
心にも、ときどき「避難場所」が必要です。