病む人ほど一人でなんとかしようとする

病む人ほど一人でなんとかしようとする

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コラム
病んでいる時って、
何か大きな不幸が起きている時だけじゃない。

私の場合、
いちばん危ないのは「殻に閉じこもっている時」だと思っている。

何もしたくない。

誰にも会いたくない。

連絡を返すのも面倒。

家から出るのも面倒。

そして何もできない自分を見て、

「私、何してるんやろ」

って、また自分が嫌になる。

これが、負のスパイラルの始まり。

不思議なんだけど、
人って病んでくると、自分を元気にしてくれるものから先に離れていく。

人に会わなくなる。

外に出なくなる。

新しい刺激を避ける。

自分の頭の中だけで、
ずっと同じことを考える。

そして、自分の考えが世界のすべてみたいになっていく。

でも、しんどい時の自分の頭の中って、
案外あてにならない。

同じ出来事でも、
元気な日の私は

「まあ、そんな日もあるか」

で終われるのに、

心が沈んでいる日は、

「全部うまくいかない」
「私には何もない」
「もう何もしたくない」

まで話が大きくなっていく。

だから私は、
自分が病みそうになった時に頼れる人を
3人くらい持っておくのがいいと思っている。

ただの友達じゃなくていい。

むしろ、
付き合いの長さなんて関係ない。

大事なのは、

「この人と話した後、なぜか笑っている」

と思える人。

会う前より、
少しだけ自分を好きになれる人。

「この人、ほんまに人間なん?」
って思うくらい前向きな人でもいい。

エネルギーが高い人。

考え方が面白い人。

自分とは全然違う世界を生きている人。

自分が沼の中にいる時、
同じ沼の中から一緒に空を見上げるだけでは、
なかなか出られないことがある。

だから時には、
沼の外にいる人に会いに行く。

私はそれを、
「メンターを持つ」という感覚に近いと思っている。

人生の先生じゃなくていい。

全部の答えを教えてくれる人じゃなくていい。

ただ、

「あなたなら大丈夫」

ではなく、

「そんなんどうでもええやん。次これやろう」

くらいの勢いで
世界を広げてくれる人。

自分が勝手に深刻にしていたことを、
笑い飛ばしてくれる人。

自分では思いつかなかった選択肢を
普通の顔で出してくれる人。

そういう人が一人いるだけで、
人生の見え方はかなり変わる。

人間の闇って、
一人で考え続けて解決するものばかりじゃないと思う。

考えて、考えて、考えて。

それでも答えが出ないなら、

もう考えることが解決方法じゃないのかもしれない。

外に出る。

人に会う。

笑う。

知らない話を聞く。

少しお洒落をする。

美味しいものを食べる。

景色を見る。

そうやって
自分の世界の外側に触れる。

人は、
自分の頭の中だけで生きていると
どんどん世界が狭くなる。

でも誰かと話した瞬間、

「あ、そんな考え方もあるんや」

って、
世界に小さな窓が開く。

私は、
病まない人になる必要なんてないと思っている。

落ち込む日もある。

何もしたくない日もある。

全部嫌になる日だってある。

ただ、

「この状態になったら、この人に会う」

という自分なりの避難経路を
作っておけばいい。

病んだ時ほど、
自分ひとりで自分を救おうとしない。

元気な自分に戻してくれる人を、
日頃から大切にしておく。

人生って、
結局誰と関わるかで
見える景色がかなり変わる。

だから私は、
友達の人数よりも、

「この人と会うと、私はいい自分に戻れる」

と思える人を
3人くらい見つけておきたい。

そして自分もいつか、
誰かにとって

「この人と話したら、なんか元気になった」

と思われる人でいたい。

人は、
人で傷つくこともあるけれど、

人で救われることも、
やっぱり多いから。
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