午前中のやり取りを深夜にかけて思い出す。喧嘩になりそうだったときヒロさんは「今から俺の言うことを3つ、紙に描け」と言ってた。常に持っているマンガ用の鉛筆で書く。紙はA4のコピー用紙だ。
「1つ、こんなとこでつまずいていたら漫画家なんて夢のまた夢」
「2つ、オレが信用出来なくなったら誰も信用出来なくなる」
「3つ、振り向くな。前だけを見ろ」
「2つめは、まあどうでもいいな。3つめが大事だ。これはずっと未来まで覚えておけ」
「ヒロさん…ありがとう」
大事なメモなのでファイルにさっそく入れる。
「ゆきのと。もしオレのことが嫌だったら言ってほしい。そのときは理由も言ってほしい。夜も部屋にいるから」
「わかったよ」
ぼくは決断出来るのだろうか。