英語は苦手。でも、アルファベットは好き

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もちろん、話せるようになりたいと思ったことは何度もあるし、挑戦してみたことも限りない。

でも、どこかで力が入ってしまう。
何度やっても覚えられない。
なんで、こんな風になるんだ?
納得できないと、先に進めない自分にもイライラする。
そして、挫折の繰り返し。

だけど、アルファベットの文字は昔から好きだった。
意味がわからなくても、
いや、わからないからこそ、そこに意味を持たせずに、
ただ眺めているだけで心地いい。

Aのかたち。
Sの流れ。
文字と文字の間の、ほんの少しの余白。
何より、どんなフォントでもその並んでいる、流れているリズムが気持ちいい。

特に最近、「苦手なくせに、意味がわからにのに、なぜ好きなのか」を考えるようになった。

たぶん私は、英語という“言葉”よりも、ただアルファベットという“形”が好きなのだ。
理解しなくていい。
使えなくてもいい。
ただ、きれいだと感じていたい。

以前は「わかること」「できること」が大切だった。もっともっとその意味を理解して、もっともっと近づきたいと思っていた。

でも今は
「感じること」「好きだと思えること」のほうが、ずっと大切だと思えるようになってきた。
それを素直に表現する方法が大切だと思えてきた。

アルファベットは、
私に何かを要求してこない。
正解も、評価も、競争もない。
あるのは、線と形と、美しさだけ。

今になって、ようやく思う。
わからないまま、好きでいてもいい。
できなくても、惹かれてもいい。

感性は、若さや生まれ持ったものだけでなく、
時間の中で育つものであるのかもしれない。

今日も私は、
アルファベットを眺めながら、手を伸ばす。
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