#346 お金の動きや仕組み、やりくり…子どもへの「お金の教育」どうすればいい? 

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お金の動きや仕組み、やりくり…子どもへの「お金の教育」どうすればいい? ゲームで学ぶのはアリ? 子育てのプロに聞く



「お金」の動きや仕組みについて、子どもにどう教えるのがよいのか…。
そんなふうに悩む親は多いのではないでしょうか。最近では、ゲームを通じて自然とお金のことを学んでいる子どももいるようですが、「何歳ごろから教えればいいのか迷う」「子どもにお金のことを聞かれたら、どう答えるのがいいんだろう」「お金の教育って難しい」など、親の悩みは尽きません。


 わが子に対して、親はどのように「お金のこと」を教えればよいのでしょうか。
子育てアドバイザーの佐藤めぐみさんに聞きました。
「お駄賃で学ばせる方法」の誤用に注意



Q.そもそも、子どもの頃に「お金の教育」は必要だと思われますか。
佐藤さん「必要だと思います。
親が日々、仕事をして稼いだお金を家計の切り盛りで適切に使っていく。このサイクルを理解することは親への尊敬にもつながりますし、『お金は有限』と教えられるからです」




Q.では、何歳ごろ、誰からどのように、どんな内容を教わるのがよいと思いますか。
佐藤さん「小学校に上がった頃、親から教わるのが自然な流れでしょう。
親がまず、子どもに期待するのは、自分が持っているお金の中でやりくりすることだと思います。
自分のお金で、何がどれだけ買えるかを把握するには、足し算や引き算のスキルが必要です。



小学1~2年の算数は足し算と引き算がメインですから、その点から見ても始め時だと思います。
日本では、小学校入学を機にお小遣いをスタートする家庭が多いようで、2015年度に金融広報中央委員会が行った『子どものくらしとお金に関する調査』によると、小学校低学年では約7割の子が『お小遣いをもらっている』と回答しています。
親が子どもに金銭感覚を身に付けてほしいと考え、その手段としてお小遣いをあげることは、お金について実体験で学ぶよい機会になると思います」




Q.ゲームを通じて、お金の動きや仕組みを自然と学んでいる子どもたちもいるようですが、これについてどう思われますか。
佐藤さん「お金という難しいテーマに入り込むきっかけとして、有効な方法だと思います。
かつては『モノポリー』や『人生ゲーム』などのボードゲームが同様に、遊びながらお金の動きや仕組みを学ぶものでした。
それが今はオンライン化されたというだけで、遊びながら学ぶ方法は変わっていないように思います。
今も昔もこのような方法が人気なのは、子どもが大好きなゲームという形に落とし込まれて、学びやすくなっていることが大きいでしょう。
また、現実問題、実際に子どもが手にできるお金は限られていますから、ゲーム上での疑似体験の方がより複雑なことを学ぶには向いているのだと思います」




Q.幼少期にお金の教育を受けることは、子どもにどのような影響を与えると思われますか。
佐藤さん「まず、メリットとしては『お金には限りがあり、何でも買えるわけではない』という経験を通じて、“我慢すること”を覚えられることです。
ゲームを用いた場合、遊びながら繰り返すことで、計算力の向上につながっているお子さんもいます。
人生ゲームには『約束手形』というものがありますが、これはいわば『借金』です。
その計算にはマイナス算が伴いますが、ゲームだとあっさり理解できるという話も聞きます。



一方、デメリットというよりは誤用してしまうとよくないのが、お駄賃で学ばせる方法です。『お手伝いをしたら、100円もらえる』といった報酬制は『アンダーマイニング効果』という現象を引き起こすことがあります。
これは、内発的に動機付けられた行動に対し、報酬を与えるなどの外的な動機付けをすることによって、やる気が低減する現象のことです。
好きでやっていたパパの靴磨きが、お駄賃をもらえるようになった途端に『お金のためにやる』『お金をもらえないならやらない』という気持ちに変わってしまってはもったいないですよね。
その点からも、誤用してデメリットを生まない工夫は大事といえます」
「お金に関する知識」よりも「どう伝えるか」の工夫を




Q.家庭でのお金の教育について、親はどのような方法で行うのがよいでしょうか。
佐藤さん「お小遣いやお年玉の一部など、使える金額を明確にして使っていくのがお勧めです。
お小遣いのあげ方は週1回や月1回、中には毎日少しずつという場合もあるようです。
小さい子ほど長いスパンで計画するのは苦手なので、月1回だと月初めに使い切ってしまうような場合は、『小1の間は月曜日に○円』のように、週単位にするのもよいかもしれません。


先述の調査によれば、『低学年の子は月に500円前後のお小遣い』が相場のようなので、お小遣いの合計金額を決めておき、それを週単位に分割したり、月1回にしたりするなど、その子に合ったリズムであげるのが望ましいでしょう。
また、お子さんが買いがちな物はある程度決まっていると思われるので、そのイラストと値段を書き、500円だと、それがいくつ買えるのかなど可視化してみるのもお勧めです」




Q.子どもが、お金やその周辺(ローンなど)のことに興味を持ったとき、親はどのように接するのがよいでしょうか。
佐藤さん「お子さんの理解度に合わせ、できる範囲で真摯(しんし)に説明してあげるのが望ましいでしょう。ただ、『世の中、全てお金だ』という理解を持たせてしまうと逆にデメリットになるため、誤解を生まない配慮は必要です。
『対価としてお金を得る=労働』『対価としてお金を払う=消費』の両者に共通するのは、『それに見合ったお金が動く』ことです。


現代社会の原理であり、世の中の流れなので、大人になるまでに理解しておく必要があります。
一方で、世の中には、お金が絡まない労働があります。
その多くは家族の中で回っているもので、例えば、家事がそれに当たります。家事は休みのない労働ですが、賃金は発生しません。
家事の中で、お手伝いにお駄賃をあげる家庭は多いですが、基本的に、家庭内でのお手伝いは『ありがとう』『助かるよ』と褒め言葉やねぎらいで十分です。
もし、お駄賃制を用いる場合は、日々発生するお手伝いではなく、年に1度の大掃除や半年に1度の草むしりなど、癖にならない頻度にするのが望ましいでしょう」




Q.子どもにお金のことを教える前段として、親はどの程度、お金に関しての知識を持っておくのがよいでしょうか。
佐藤さん「小学生の子に教える際に求められるのは、お金に関する知識のレベルの高さよりもむしろ、どう伝えるかについての工夫だと思います。
例えば、親が子どもにまず教えたい『お金には限りがあるんだよ』ということをどう伝えるか。
これについてよく聞くのが『“うちにはお金がないからだめ”と言う』というもので、親が子どもに金銭感覚を教えるしつけの一つとして使われていることがあります。



確かに、限りがあることを端的に教えてはいるのですが、子どもの心に余計な不安をかき立ててしまうこともあるようです。
実際に親御さんから、『自分が小さい頃、母親がよく“お金がないからだめ”と言っていて、子ども心に、おねだりして家がつぶれてしまったらどうしようととても心配だった』という話を聞いたことがあります。
自身の幼少時代に、このような経験をしている親もいるのではないでしょうか。
先述のアンダーマイニング効果もそうですが、幼少期だからこそ、どのように教えるかが大事なのだと思います。
その点では、ゲームを通じての学びは、自分の外側の世界で疑似体験ができるという部分で有効なのではないでしょうか」

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