#347 高いと要注意の「中性脂肪」、では低ければ低いほど“健康”なの?

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高いと要注意の「中性脂肪」、では低ければ低いほど“健康”なの? 医師に聞く



 食欲の秋ということもあるためか、10月は「中性脂肪月間」だそうです。「中性脂肪」というと、健康診断で値が高いと、「要注意」とされる項目の一つですが、そもそもどういうもので、値が高いと問題ならば、低ければ低いほどいいものなのでしょうか。
内科医の市原由美江さんに聞きました。
低過ぎると免疫力低下や肌荒れに



Q.そもそも中性脂肪とはどういうものでしょうか。
市原さん「中性脂肪は、その名の通り、脂肪の一種で、体内にエネルギーを貯蔵する役割があります。
食べ物を摂取すると、食べ物の中の糖質や脂質が体内で分解されて、ブドウ糖などになり、エネルギー源として利用されますが、過剰なものは肝臓で中性脂肪に変換されます。
そして、ブドウ糖などのエネルギー源が不足した際に、中性脂肪がエネルギー源として利用されるのです。
また、中性脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されることで、体温の保持や内臓を保護する役割もあります。
中性脂肪は、食事で摂取する以外に、アルコールを飲むことによっても肝臓で作り出されます。
アルコールによって、中性脂肪の原料である脂肪酸を作る酵素の働きが肝臓で高まるなどして、中性脂肪が作り出されるのです。
多く作られ過ぎて肝臓にたまると、『脂肪肝』の原因になります」




Q.「中性脂肪の値が高い」目安と、高い場合に何が問題なのかを教えてください。
市原さん「中性脂肪の基準値は、10時間絶食の状態で30~149ミリグラム/デシリットルです。
中性脂肪の値が150ミリグラム/デシリットル以上の状態が続くと、動脈硬化が進む要因の一つとなり、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などの病気になりやすくなります。
また脂肪肝を誘発し、肝臓がんや糖尿病のリスクが上昇します。
中性脂肪の値が高過ぎると、膵炎(すいえん)になる可能性もあります。
中性脂肪は肥満の原因になるので、肥満による高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも上がります」




Q.では、中性脂肪が低いのは、良いことなのでしょうか。
市原さん「あまりに低いのも問題です。中性脂肪は、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸を吸収する際に必要なので、低過ぎると、免疫力の低下や肌荒れなどの症状を起こす可能性があります。
30ミリグラム/デシリットルを下回る状態が続くようであれば、原因を調べる必要があります」




Q.中性脂肪が高くなる原因、低くなる原因を教えてください。
市原さん「中性脂肪が高くなる原因は、糖質や脂質の過剰摂取、多量の飲酒、運動不足などです。
低くなる原因は、過度なダイエットなどにより食事摂取量が少なくなっていることが考えられます。
食事摂取量に問題がない場合は、必要以上に甲状腺ホルモンが分泌されてさまざまな症状が出る『甲状腺機能亢進(こうしん)症』による、二次的な中性脂肪の低下が起こっている可能性があります。
高くなる時も低くなる時も、遺伝的要因が影響することもあります」




Q.中性脂肪が高い時にすべきこと、低い時にすべきこと、適正な値の時にそれを保つためにすべきことを、それぞれ教えてください。
市原さん「中性脂肪が高い時には、まずは食事や運動などの生活習慣の見直し、具体的には糖質や脂質の摂取を控えめにする、節酒もしくは禁酒する、適度な運動を続けることが必要です。
低い場合も同じく生活習慣の見直しが必要ですが、生活習慣に問題がなさそうな場合、甲状腺ホルモンなどを確認することも大切なので、内科を受診しましょう。
明らかな症状がない場合は問題ないことがほとんどなので、過度に気にする必要はありません。
中性脂肪は食後に上昇しますが、食べる内容によってその程度はさまざまです。
たとえ健診などで空腹時の中性脂肪が正常値であっても、食後の中性脂肪だけ高値の人もいます。
脂分の多い食事はなるべく控えて、過度な糖質も控える習慣づくりが大切です」
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