子どもの「お金の教育」は何をどうしたら良いのか?

子どもの「お金の教育」は何をどうしたら良いのか?

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日本での金融教育に対する需要

このブログでは子どもと向き合ってわかったことや子育てに役立つ情報を発信していますが、今回は少し角度を変え、「お金」についての話です。

昨今の教育トレンドに「金融教育」というジャンルがあります。
マネーリテラシーとも言い換えても良いでしょう。

「お金の知識」を子供に教えたいという需要が増えている、とのこと。

調査機関の意識調査でもトピックとして挙がっています。

そこで今回は「お金の教育をどのようにして行うか?」という点について、家庭教師としての立場 + FP2級・公認会計士資格(米国)保持者としての視点を踏まえ、考えてみました。

「子どもへの金融教育」を考え始めたご家庭の第一歩として。


銀行から人を招いてお金の話をしてもらう学校

欧米圏では盛んに金融教育が行われていますが、日本では
これまでなかなか推進されてこなかったという現実があります。

最近になってようやく「NISAで投資意識が〜」という話題がニュースになり始めたことからも伺えます。

一方、お金の知識を教わる機会は皆無だったわけではありません。

学校では金融機関の職員による講演なども行われています。総合や学活の時間に外部講師を招いて行われる、という形式が多いそうです。

聞いただけでも眠くなりそう...と思ったので、子どもたちの実際の本音を聞いてみると、「ためになることは話してくれるけど、興味のない話を聞き続けるのは眠い」と言っている子は案の定いました。

「金融」に詳しい人と「教育」に詳しい人

学校でやるお金の講演会は、主に金融機関から人を招いて話してもらうことが多いです。

新卒採用活動でも、そういった金融機関は「地域密着の仕事ができる」「より深く人々に貢献できる」「子どもたちの声に寄り添える」というアピールをしている会社を数多く見かけたことがあります。

一方、ここで浮かぶ疑問は、

金融教育を頼むとしたら「金融」に詳しい人と「教育」に詳しい人、
どちらが適しているのだろうか?

ということです。

確かに、金融機関で働く職員の人たちは「お金」のことを毎日考え、専用の資格を持ち実際にビジネスの現場で知識を活用する「金融」のプロ。

加えて、金融機関は会社名を聞くだけでなんだか信頼できそうな感じがしてきますよね。田舎ほどなぜかこの価値観は顕著だと感じます。

このようなことを加味すると、銀行職員に金融教育を依頼するという選択肢はいささか合理的であったのだなと思えてきます。

一方、重要なのは、彼らが「教育」に詳しいかどうかです。

金融機関に勤める人の「学歴」は当然、申し分ありません。

学校側も彼らが「教育への理解がある」「頭の良い人たち」だと思って、依頼しているはずです。

子供に「伝える」「伝わる」ことの難しさ

しかし、「学歴」と「子どもに教える力」は残念ながら比例しません。

お金のような専門的知識を子供にわかりやすいレベルにまで噛み砕いて説明するのは、特に至難の業だろうと予想できます。

僕も以前、株式会社の仕組みを小学生の子に説明したことがありますが、その説明の難しさに絶句した記憶があります。自分では理解していても、子どもにわかる言葉へ落とし込むというプロセスで難易度がかなり上がります。

学校の先生でも難しいと感じるはずです。(むしろ今や人手不足で、成績に関わらないことに手をまわす時間的余裕すらないかもしれません。)

という中で、銀行員が総合学習の時間に「お金の授業」をするとなった時、どれほどの子どもたちが前のめりになって聞いてくれるでしょうか。

たしかに、「お金のあれこれを教えるならば実際に投資やビジネスで失敗を経験しているプロの方が良い」という意見には納得です。何事においても苦楽を経験した人の解像度は凄まじいものがあるからです。

ただ、何度でも言いますが、それが伝わらないと意味がないのです。投資家育成や起業家教育とは違います。しかも、その相手は取引先でも顧客でもなく、気ままに生きる子供たちです。

「お金の勉強をするならさっさと自分が投資で失敗してみた方が良い」という意見もありますが、子供にとってそれは難しい。

国内でも金融教育用のアプリも存在するようですが、認知に時間を要するでしょう。なぜなら、そもそも、それらを使おうとする必要性を実感する場面が日常にないからです。

学校の科目にも「お金」という教科は存在しません。子どもたちは、日々テストと宿題に追われています。その行き着く先に、金銭的幸福があるかを考える時間などありません。

金融教育に限らず「やらされている」うちは実らない

結局のところ、金融教育の本質は、金融「セミナー」を施すことではないはずです。セミナーとした瞬間に「校長先生の話」感が出てしまいます。

むしろ、大切なのは「子供にお金について考えてもらうこと」ではないでしょうか。

子どもが対象であるからには
「金融教育?NISA!簿記!講師を呼んでセミナー!」と急ぐ前に、
好きなことをしている延長線上で「お金って何だろう?」と考えてもらう機会を作らねばなりません。

ただ、抽象的な上に、それを作り出すのが難しい。
セミナーは講師を呼べばできるので、ある意味で「簡単」なんです。

だからこのブログでも、子どもの好奇心や好きなことの話をよく取り上げています。教育が、「容易い」「簡単な」ことに流れるのを防ぐためです。

この前、簿記が必修の学校に入った生徒が、早速「簿記つまんないです」と言っていました。

やらされるから、つまらないのです。


無理に「職業」を目指させないこと


じゃあ、どうすればお金について考える機会を作れるかという点では
「好きなことを突き詰めようとすると、お金が必要になる」ことを
子どもに実感させる工夫だと思います。

例えば、僕が以前指導した家庭。

鉄道が大好きで、世界各国の電車に憧れている男の子がいます。
ある時、模型が欲しくなったそう。
しかし当然、それを買うにはお金が必要です。

そのご家庭では、お手伝いをすると100円がもらえるという仕組みを
作っていました。

最終的にたくさんお手伝いをして、模型を買ったそうです。

一見、ありきたりな感じもするかもしれませんが、
これは、時間を売ってお金を得る「労働」を体感したことになります。

例えば、弟にお駄賃50円をあげて自分の代わりに手伝いをやってもらい、
自分は後で100円をもらえば、これはもはや「労働」ではありません。
(変な話ですが)

各家庭で色々な事情があるでしょうから、
仕組みづくりは強制ではありません。あくまでも一例です。

小学生や中学生という段階では、例外はあれど、将来の夢や職業を語らせても実感が湧きません。

実際、親から無理に職業を決めるよう急かされ「自分は何がしたいのかわからない」とメンタルを病んでしまった子にも出会ったことがあります。

結局のところ、「無理に何かをやらせようとしない」が一番なのです。

ただ、何に興味を示している?と観察してあげれば良いのです。そこに
お金の知識をつけるチャンスは山ほど眠っています。

大人から見て聞き覚えが良いかどうかなど、どうでも良いのです。
どんなことでも構いません。

子どもの「お金の教育」は何をどうしたら良いのか?

僕なりの答えは少し抽象的ですが、
「子どもの興味を観察しよう」です。

今日も生徒から、自分の好きなことについてアツい話を聞きました笑
(絵の話でした🎨)

好きな話題を話すあの輝く眼差しが、全ての子どもから見られる教育が実現されることを願っています✨




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