背景を描くのがとっても苦手だったのですが、
今回、描き方がわかりました。
共有します。
(私が)背景を描けなかった理由
①何を配置したらいいのかわからない
②どこに配置したらいいのかわからない
①何を配置したらいいのかわからない。
この場合、本を読んでいる少年と、レトロな色合いだけがイメージにありました。
そのイメージを具体化できればいいのですが、
それができない場合、そこに何があるのが正解なのかわからないわけです。
本を立って読んでいるから近くに本棚はあるだろう。
でもどんな本棚?その隣には何があるべき?
本はどれくらいあるべき?どんな色でどんな空間?
私は普段、イメージできたものから描くという
非常に行き当たりばったりの作り方をしているので(笑)
大概、主役を描き終わってから途方に暮れます。
ここで、隣に適当なモノを配置できたとして、
その隣の空白に何を配置するか、結局迷うことになります。
その隣が描けたとして、
そのさらに隣の空白に迷います。
そうして、建て増しするみたいにモノの数を増やしたとして、
それは空間的に成立しているかどうか?というと
おそらく、とてつもなく歪な空間になるはずです。
つまり、いきなり具体を描き始めてはダメだったのです。
②どこに配置したらいいかわからない
具体を増やしていくと、空間が歪になる。
では、最初に空間を全部決定づけてから、描くべきなのか?というと、
きっとそれも、物凄く難しいのです。
「どこに配置するかわからない」というのは、
「空間を決定できない」ってことです。
例えば今回は、少し昔風の少年が、本を立ち読みしているのですが、
そうすると、彼がいるこの空間はなんなんだろう、と
イメージしなければなりません。
けれど困ったことに、空間の可能性は無限大なのです。
別にこの少年がどんな場所にいても、問題はないのです。
ただ、少し褪せた色合いの古風な世界にいる、というイメージがあるだけで、
それはギムナジウムの図書館でもいいし、
屋敷の片隅でもいいし、
街の古本屋でもいいわけです。
最初から世界観を持っている人はいいですよ。
「こんな空間を描きたいんだ!」ってちゃんと思える人は。
でも、私にはこだわりがないのです。
多分、絵が描けない人で、そういう人って多い気がします。
「別に描きたいものがあるわけじゃないし・・・」
私だってないですよ。困ったことに(笑)
だからいっつもフィーリングで生み出しているのですが
空間を描くときはそうもいかないので、
めちゃめちゃ困っていたわけです。
【解決法】
こだわりがないと、
「空間を決定づけることができない」
のが問題だと気がついた私は、
先に空間の可能性を制限することに決めました。
具体的にどうしたかというと、
“薄い色と濃い色で、適当に空間を塗り分けました。”
もう適当です。フィーリングです。
「こっちが暗いイメージ!」みたいなのは多少あったのですが、
それも、なんか途中でどうでも良くなりました。
適当に色合いが決まり、
それを遠くから眺めてみると、
あら不思議、空間がなんとなく決まっているのです。
よく考えてみれば、
人間、壁や柱や、そうでなくても光に囲まれて生きています。
目を細めて部屋をみまわしてみると、
光と影のコントラストがよく見えてきます。
面に囲まれている以上、
その面の色さえ捉えて写し出すことができれば、
空間を描いているも同然なのです!!
言い換えると、
明るささえ決定してしまえば、
空間をある程度決定することが可能なのです!!
あとは簡単です。
「ここが暗くなっているということは、ここにモノがあるはずだ」
「ここが明るいということは、この辺に窓があるかもしれない」
こうやって、具体を増やしていくのです。
視力の悪い人の見る世界を描いて、
そこに眼鏡をかけるように、具体を書き込めばいいのです。
今回の絵は、そうやってできました。
結果、本の最終処分場のような何かが、出来上がりました。
完成品を見て
「世界観が素敵」
「どうやってそういう世界観を思いつくのか?」
という声を頂くことがあります。
なんてことはない。
光を決めて、あとは必然性で描いていっただけなのです。
万人に通じる方法ではないですが、
どなたかの参考となれば幸いです。