子どもに伝わる・子どもがわかる叱り方のコツ
記事コラム
こんにちは
臨床心理士のアイカです
今回は、
子どもに伝わる・子どもがわかる叱り方のコツを
お話していきます
子どもを叱っているのに
〇叱っても伝わっていない感じがする
〇叱っているのに笑っている
〇叱ったのに子どもが変わらない
というようなことはありませんか？
あなたは、普段どんなふうに叱っていますか？
「ダメ！」とか
「ちゃんとして！」とか
「もうしないで」とか
そんな言葉を使っていませんか？
実は、
親は叱っているつもりなのに、
子どもからしたら、、
〇叱られているということ自体が伝わっていない
〇何について叱られているかわからない
〇叱られていることはわかっても
じゃあ どうしたらよいかわからない
ということが良く起きているんです
大人が
「やってほしくないなぁ」
「やめてほしいなぁ」
と感じる子どもの行動を
変えたいのであれば、
まずは、大人自身が、お子さんに
「代わりにどういう風に行動してほしいのか」
「それをしないで、何をしてほしいのか」
を考えるとうまくいきますよ
『叱る』
というのは
『かわりにどうしてほしいのかを
子どもに伝える』
ということなんです
その具体的なコツを一緒に考えてみましょう！
コツその１
◎代わりにどうしてほしいかを考える◎
例えば、
お子さんがスーパーで走って行ってしまう時
これまでは「ダメ！」としかっていたけど
代わりにどうしてくれたらいいですか？
☆お母さんと手をつないで歩く
☆お母さんのカートを手で持って歩く
☆お母さんの横を歩く
というように、
走っていくんじゃなくて
こうしてくれたらいいなぁと思うことを
考えてみましょう
この「代わりにどうしてほしいか」を
考えるのは最初は難しいかもしれませんが
少しずつコツがつかめてくると思います
代わりにしてほしいことが
考えられたら
まずは、代わりにしてほしいことを
お子さんに伝えてみましょう！
その時の伝え方のコツは
『具体的に』
『見本をやって見せる』
『最初は手助けしてあげる』です
例えば、、
靴下がうまく履けなくて手伝ってほしいのに
癇癪を起してしまうお子さんの場合は
靴下がうまく履けなくてイライラしてきた時に
「頑張っているね。手伝ってって言ったらお母さん手伝うよ」
と『具体的に』お子さんに言ってほしいセリフを
教えてあげると、
「手伝って」と落ち着いて言えることが増えてきます
お子さんが手伝われることが嫌な場合は
逆にお母さんが別の場面で
お子さんに「手伝って」と言ってみましょう
そこで、お母さんが
「手伝ってもらえたらちゃんとできた！」
と喜ぶ姿を見せておくと
手伝ってもらうのもそんなに悪くはないなと
思えるかもしれませんね
もちろん、自分でやりたい！手伝ってほしくない！
と思えることは
成長の一つなので、良い部分でもあるのですがね
例えば、、
お子さんがおもちゃを乱暴に箱に入れてしまう時に
「やさしくして！」
と言ってもなかなか伝わらない場合は
大人が手を添えて「やさしく」と言いながら
おもちゃをそっと丁寧におもちゃ箱に置く
体験をさせてあげると
次からは乱暴におもちゃを入れることは減ってきます
片付けるときに、「やさしく入れてね」と伝えると
成功率がアップしますよ
それでも、うまくいかない時には
次のコツです
コツその２
◎事前にできる工夫がないかを考える◎
例えば、
いつもいつもスーパーで走って行ってしまうのであれば
大体行くときに、
今日も走るだろうな
と予測できますよね
そういう予測できるやめてほしいことには
事前に工夫する
というのがピッタリです
☆スーパーに入る直前から手をつないでおく
☆お子さんに役割を持たせてみる
カゴを持つとか
お母さんの言ったものを取ってくる役とか
☆お子さんがおやつ売り場など行きたいところに行っちゃう場合は
おやつ売り場にはいつ行くのかを事前に伝えておく
「おやさいと、お肉かったら、おやつ買いに行くからね」
何なら、最初に一緒におやつ売り場に行くとか
☆暇でウロウロしちゃうようであれば
カートに座りながら遊べるグッズを用意するとか
というように、お子さんが走って行ってしまう理由を考えて
それに応じて、事前にできる工夫をしてみましょう
事前の工夫をして、
代わりにどうしてほしいのかを伝えていくことで
お子さんのこまったなと思う行動を
減らしたり、変えていくことができます
でも、
お母さん一人では工夫が思いつかない
なんで子どもがそうするのかがわからない
というような場合は
専門家にぜひご相談ください
詳しくお話を聞きながら
こまった行動のきっかけや原因を明らかにし
今すぐできる工夫を
アドバイスしていきますよ
