「将来どうなるんだろう。」
「あのとき、ああしていればよかった。」
「さっき言ったこと、変に思われなかっただろうか。」
頭の中がこういう考えでいっぱいになって、目の前のことに集中できない。境界知能の方には、こういう状態が日常的に起きやすいと言われています。
前頭葉の働きが弱いため、思考が過去や未来に引っ張られやすいんです。
「考えるな」は逆効果
「気にしすぎだよ」「考えないようにしなよ」とよく言われます。でも、考えないようにすればするほど、余計にそのことを考えてしまう。これは境界知能に限らず、人間の脳の仕組みとしてそうなっています。
だから、「考えてもいい」と自分に許可を出すほうがうまくいきます。考えてしまうんだから仕方がない。ある意味、開き直るんです。
紙に書き出すだけで、だいぶ楽になる
不安や悩みが止まらないときに一番手軽で効果があるのは、紙に書きなぐることです。
脳が一度に処理できることには限りがあります。頭の中だけで抱えていると、同じ考えが何度もグルグル回り続ける。でも紙に書き出すと、脳の中のスペースが空いて、ぐるぐるが収まっていきます。
きれいに書く必要はありません。殴り書きで構いません。「何が不安なのか」を外に出すだけでいいんです。
目の前のことに集中する力は鍛えられる
境界知能の方は注意を制御する力が弱いと言われていますが、この力はトレーニングで改善できることがわかっています。認知機能に働きかけるトレーニング法もありますし、日常的にできる方法もあります。
大事なのは、「自分はこういう特性がある」と知った上で、自分に合ったやり方を見つけることです。
不安を一人で抱え続けなくていい
紙に書くだけでは追いつかないくらい不安が大きいとき、誰かに話すだけで気持ちが整理されることがあります。
「こんなことで相談していいのかな」と思うかもしれません。大丈夫です。
将来の不安、過去の後悔、今日あったモヤモヤ。どんな話でも構いません。
電話相談、1分100円。話しているうちに、頭の中が少しずつ整理されていく。そういう時間を一緒に作れたらと思っています。