夜、布団に入ったときや、ふと立ち止まった瞬間に、過去の失敗や人間関係のトラブルが頭の中でぐるぐる回り出すことってありませんか?
「あの時、なんであんなことを言っちゃったんだろう」とか「もっとうまく対応できていれば、今頃はちがっていたのかな」なんて、何度も何度も同じ場面を再生しては、胸がぎゅーっと苦しくなって自分を責めてしまうこと、ありますよね。
頭の中で自分の嫌なところばかりが浮かんできて、なんだか自分がすごくダメな人間のように思えてしまう……。
その気持ち、痛いほどよくわかります。
まず、あなたに一番にお伝えしたいことがあります。
それは、そんなふうに過去を振り返って反芻してしまうのは、あなたが決して弱いからでも、ダメな人だからでもないということです。
実はこれ、脳が「次は同じ失敗をしてあなたを傷つけないようにしよう」と、一生懸命にあなたを守ろうとしている防衛反応なんですよね。
あなたの心や脳は、あなた自身を守るために一生懸命働いてくれているだけなんです。
だからね、「また反芻しちゃった」「また自分を責めちゃった」と、反芻すること自体を責めないであげてください。
「そっか、私は今、自分を守ろうとして一生懸命なんだな」「それだけあの出来事がショックで、傷ついていたんだな」って、まずは自分の頑張りと心の痛みをそっと認めてあげましょう。
過去の失敗や人間関係のトラブルが頭に浮かんだときは、その感情を力づくで消そうとしなくて大丈夫です。
打ち消そうとすればするほど、心って不思議とそのことばかりを考えてしまうものなんですよね。
そんなときは、「またあの映像が流れ始めたな」と、まるで映画のスクリーンを遠くから眺めるような感覚で、少しだけ離れた場所から客観的に見つめてみてください。
「あ、また昔の映画が始まっちゃったな」って思うくらいでちょうどいいんです。
そして、その苦しいグルグル思考を止めるための、とっても簡単で効果的な方法をひとつシェアしますね。
それは、「今、この瞬間の五感」に意識をぐーっと戻してあげることです。
過去の失敗に囚われているとき、私たちの心は「過去」というタイムマシンに乗ってしまっています。
そのタイムマシンから降りて「今」に戻ってくるために、周りにある温かいお茶を一口飲んで「温かいな」と感じてみたり、深呼吸をしてお腹が膨らむ感覚に集中してみたりしてください。
お気に入りのハンドクリームを塗って、その心地よい香りをじっくり嗅いでみるのもおすすめです。
五感で「今」を感じると、脳は過去の嫌な記憶を再生するのを一度ストップしてくれるんです。
過去の出来事は、もう変えることはできません。
でも、その過去を抱えて傷ついてきたあなたの優しさや真面目さは、紛れもなく本物です。
失敗したということは、あなたがそれだけ誰かと誠実に向き合おうとした証拠であり、何かに一生懸命挑戦した証でもあるんですよ。
何も挑戦せず、誰とも関わらなければ、失敗することすらありませんからね。
だから、失敗した自分を責めるのではなく、「あの時はあれが精一杯だったんだよ」「よく頑張って乗り越えてきたね」って、温かい言葉をかけてあげてください。
あなたが自分自身の一番の味方になってあげることで、心は少しずつ安心感を取り戻していきます。
焦らなくて大丈夫ですよ。
過去の重い荷物を少しずつ降ろして、あなたの心がホッと解きほぐされていくのを、僕はいつでも応援しています。