フォントとインデントの泥沼へようこそ。完璧主義のあなたが心をふっと軽くする方法

フォントとインデントの泥沼へようこそ。完璧主義のあなたが心をふっと軽くする方法

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コラム
資料を作成していると、ふとフォントのサイズやほんのわずかなインデントのズレが気になり始めて、気づけば本筋とは関係のない細部の調整だけで何時間も溶かしてしまっていた……なんて経験はありませんか?

一度気になり出すとどうしても止められなくなって、フォントを1pt小さくしてみたり、やっぱり元に戻してみたり、見出しの位置を数ミリ調整してみたり。時間をかけてこだわり抜いたはずなのに、出来上がった後に残るのは深い疲労感と「自分は一体何をしていたんだろう」という虚無感だったりしますよね。

そんな自分に対して「どうしてこんな無駄なことに時間をかけてしまったんだろう」「もっと要領よく仕事ができるようになりたいな」と、落ち込んでしまう夜もあるかもしれません。

でもね、まず最初にお伝えしたいことがあります。そんな風に細部まで気になって時間が溶けてしまうのは、あなたが決して要領が悪いからでも、集中力がないからでもありません。

それだけあなたが、自分の作った資料や届ける仕事に対して、真剣で誠実に向き合っている証拠なんですよ。

心理カウンセラーとして多くの方の悩みを聞かせていただく中で、このような「完璧主義」や「細部へのこだわり」に苦しんでいる方にとてもたくさん出会ってきました。

人は誰しも、自分の手から離れる仕事や資料に対して「失敗したくない」「変なものを見せて評価を下げたくない」という不安を少なからず抱えています。その不安を和らげるために、私たちは無意識のうちに自分の力で100%コントロールできる「見た目の整え作業」に逃げ込んでしまうことがあるんです。

内容をブラッシュアップするのは頭を使いますし、他者からの評価という不安も伴います。でも、フォントのサイズを揃えたりインデントの位置を合わせたりする作業は、やればやるほど目に見えて「綺麗」になっていくので、一時的な安心感を与えてくれるんですよね。

だから、細部の修正に没頭してしまった時は、「あぁ、今の自分は何か不安を感じていて、安心したかったんだな」「それだけこの仕事を大切に思っているんだな」と、ご自身の頑張りをそっと認めてあげてほしいのです。

もし次に「また沼にハマりそう……!」と感じたら、少しだけ試してみてほしい考え方があります。

それは、「8割の完成度で一度手を止める」という練習です。

資料の価値は、フォントが美しく揃っていることよりも、そこに込められたあなたの思いやメッセージが相手に伝わることの中にあります。見た目が少し不揃いでも、あなたの伝えたいことがしっかり詰まっていれば、それはもう十分に素敵な資料なのです。

「完璧な資料」を目指すのではなく、「相手に思いが届く資料」を目指して、ほんの少し肩の力を抜いてみませんか?

あなたが自分自身に優しくなれる時間を、ほんの少しでも増やしていけますように。心から応援していますね。
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