デスクの奥から出てきたカチカチのカイロと、ちょっとだけ自分を嫌いになりそうなあなたへ

デスクの奥から出てきたカチカチのカイロと、ちょっとだけ自分を嫌いになりそうなあなたへ

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コラム
デスクの引き出しを片付けようと、一番奥の暗がりに手を伸ばしたとき。

カチカチに固まったいつのものかわからない使い捨てカイロや、インクの出なくなったボールペン、バネの壊れたホッチキスがコロッと出てきた経験はありませんか。

それを見た瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられて「あぁ、またやってしまったな」「こんな小さな管理もできないなんて、やっぱり自分はダメなのかな」と、がっくり落ち込んでしまうことってありますよね。

でもね、まず最初にお伝えさせてください。

引き出しの奥から古いカイロが出てきたからといって、あなたの生活管理能力が低いわけでも、人間としてダメなわけでも絶対にありませんよ。

毎日のお仕事や日々の生活の中で、あなたはきっと、目に見えないたくさんのことと戦っているはずです。

次から次へと運ばれてくる仕事の対応や、周りの人との気遣い、家に帰ってからの雑務など、頭の中はいつも「次にやるべきこと」でいっぱいですよね。

そんな目まぐるしい毎日を必死で生き抜いていると、脳や心のエネルギーはどんどん使われていきます。

人間にとって、生命や生活を守るための優先順位は、目の前の仕事や大切な人とのコミュニケーションが一番上に来るのがごく自然なことです。

使い終わったかもしれないカイロを捨てることや、壊れたペンを引き出しから出すことなんて、あなたの心が「今は後回しで大丈夫だよ」と判断した証拠にすぎません。

つまり、その引き出しの奥の品々は、あなたが今日まで一生懸命に毎日を駆け抜けてきた「頑張りの軌跡」そのものなんです。

心に余裕がないくらい、あなたが自分の役割を全力で果たしてきたからこそ、そこに眠っていただけなんですよ。

だから、自分を責める必要なんて一微塵もありません。

壊れた文房具を見つけたら、「あぁ、あのときも私、僕、すごく忙しく頑張っていたんだな」「本当にお疲れ様」と、自分自身に優しい声をかけてあげてほしいんです。

心理カウンセラーとして、これまで多くの方々の心に寄り添ってきましたが、自分を厳しく責めてしまう人ほど、実はとても真面目で責任感が強い方ばかりです。

「完璧でいなきゃいけない」「ちゃんとしていなければ価値がない」と無意識に自分を追い込んでしまうからこそ、小さな散らかりにショックを受けてしまうんですよね。

引き出しの奥を掃除できたということは、今、あなたの心にほんの少しだけ「立ち止まる余白」ができたという素敵なサインでもあります。

カチカチになったカイロをゴミ箱にぽいっと捨てられたなら、それだけで今日のあなたは大きな花マルですよ。

不用品をひとつ捨てられた自分を、どうかたくさん褒めてあげてくださいね。

完璧じゃない自分も、うっかり屋さんな自分も、全部ひっくるめて愛おしいあなたの魅力なのですから。

今日からは引き出しを開けるたびに、「私は今日もよくやってるな」と優しく微笑んであげてくださいね。

あなたの毎日が、もっと軽やかで温かいものになりますように。

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