子どもに手が出そうになった夜──イライラ育児と自己嫌悪から少しずつ静まっていくまで

子どもに手が出そうになった夜──イライラ育児と自己嫌悪から少しずつ静まっていくまで

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コラム

 限界を迎えた瞬間

頭の奥でズキズキする偏頭痛。目はチカチカして、吐き気すらする。
それでも子どもは家の中を走り回り、大きな声をあげる。
「静かにしてね」──一度目は優しく。
「お願いだから静かにして」──二度目は少し強く。
けれど兄弟げんかは止まらず、畳んだばかりの洗濯物は床に散らばり、次の瞬間にはジュースが床に広がった。
頭の奥でプツンと糸が切れる音がしたように感じた。
気づけば目の前の子どもを思わず強く押し退けていた。
小さな体がよろけ、驚いた顔で見上げてきたその表情。
その瞬間、血の気が一気に引いた。
可愛いはずのわが子を、自分の手で傷つける手前にしてしまった──。
取り返しのつかないことをしたような衝撃で、体が震えた。
その夜、寝顔を見ながら涙が止まらなかった。

焦りと孤独の中で

心からヘトヘトになり、誰にも言えず、疲れ果てていた。
「私はこのままでいいのか。どうしたら子どもに伝わるのか」
そんなことばかり考えていた。
ふと周りの家を見ると、走り回る子には「歩こうね」、大きな声を出す子には「ありさんの声で話そうね」と優しく声をかけて、子どもが素直に従っている。
その光景に焦り、「どうしてそんな言い方で子どもが言うことを聞くの?」とママ友に聞いたこともある。
育児書を開けば「ネガティブに言わない」「一度は受け止める」「抱きしめる」と書いてある。
けれど、私の子にはそれが通用しなかった。

幼稚園の先生とのやりとり

ある日、幼稚園の先生から「お家では暴れているときどうされていますか?」と聞かれた。
園では抱きしめて共感しようとするけれど、逆にがんじがらめにしてしまうように感じることもある。だからこそ「お母さんはどうしているのか」を知りたかったのだと言う。
私は答えた。
「安全な場所で暴れているのを黙って見届けて、落ち着くのをとにかく待っています。」
先生は少し驚いた顔をして「それはその子に合っているやり方ですね」と言ってくださった。
けれど私は正直、自信がなかった。
本当にこれでいいのか、ただ放っておいているだけではないか──そんな迷いが胸の奥に残り続けていた。

答えを探すようになった

「子どもの本質をどう見抜けばいいのか」
その答えを探し続けるようになった。
そのとき、思い出したのが、私が長年学んできた算命学だった。
生まれ持った宿命や性格の傾向を見る視点があれば、子育てにも必ず活かせるはず。
そう考えるようになってから、少しずつ気持ちが軽くなっていった。
「うまくできない」と責めるのではなく、
「この子にはこういう傾向がある」と理解することで、イライラが和らぎ、安心に変わっていった。

ショックで震えた夜から少しずつ

子育ても、夫婦関係も、自分自身のことも。
本質を知れば、悩みはただの壁ではなく、向き合うヒントに変わる。
そして何より──。
あの夜、ショックで体が震えるほど落ち込んだからこそ、不安とは実態がわからず予想できないから生まれるのだと気づいた。本質が少しずつ見えてきて腑に落ち、対応策を見出せたことでようやく心が落ち着き始めた。
その決意を重ねるうちに、少しずつ心のざわつきが静まり、焦りや自己嫌悪よりも「どうすれば伝わるだろう」という前向きな気持ちが勝つようになっていった。
完全に安心できたわけではない。けれど、少しずつ震えが静まっていく感覚を覚えたとき、私は初めて子育てに希望の光を見た気がした。
その小さな光は、今でも私が子どもと向き合うときの支えになっている。

次回は、夫婦関係の中でぶつかった葛藤や迷いについても、率直に綴っていきます。



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