テストの間違いは3種類|点数より「間違いの種類」を見る方法

テストの間違いは3種類|点数より「間違いの種類」を見る方法

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テストが返ってきた日、多くのご家庭で見るのは、右上の点数だと思います。今日は、その見方を変えるご提案です。二十年テストを作り、採点し、返し続けてきた側から言うと、テストで本当に見るべきものは、点数ではありません。間違えた問題の「種類」です。

同じ70点でも、中身はまったく違う


たとえば同じ算数の70点でも、中身は子どもによってまるで違います。計算の手順はわかっているのに書き間違えて落とした70点。そもそも単元の意味がわかっていない70点。わかっているのに時間が足りなくて最後まで解けなかった70点。

点数だけを見ていると、この三人に同じ言葉をかけることになります。「もっと頑張りなさい」。けれど三人に必要な手当ては、全部違うのです。点数は結果の合計でしかなく、原因については何も教えてくれません。原因を教えてくれるのは、バツのついた問題の中身です。

教員時代、面談で答案を一緒に見ると、保護者の方が一様に驚かれました。「同じ点数でも、こんなに意味が違うんですね」。教室では当たり前のこの見方が、家庭にはほとんど伝わっていない。それがこのシリーズを書く理由でもあります。

間違いは、3種類に分けられる


答案を前に、間違えた問題を三つに仕分けてみてください。

一つ目は、惜しい間違い。計算の書き間違い、写し間違い、単位の書き忘れ。理解はできていて、手順で落としたものです。二つ目は、理解していない間違い。式の立て方から違う、白紙、見当違いの答え。単元そのものが入っていないものです。三つ目は、時間切れ。手つかずのまま残った問題です。この三つは原因が違うので、混ぜて扱ってはいけません。

家庭でできること|種類ごとに、打つ手を変える


仕分けができたら、打つ手はほぼ自動的に決まります。

惜しい間違いには、手順の見直しを。数字を大きく書く、指さし確認をする、といった習慣の修正です。理解していない間違いには、その単元の前まで戻る復習を。今の単元をいくら解き直しても、土台が抜けていれば埋まりません。時間切れには、解く順番の作戦を。できる問題から手をつける練習です。「全部まとめて勉強しなさい」では、このどれも直りません。狙いを一つに絞るから、直るのです。

仕分けの作業は、慣れれば五分もかかりません。テストが返ってきた日に、バツの横に①②③と小さく番号を振るだけでもいい。数枚分たまってくると、その子の間違いの傾向がはっきり見えてきます。①ばかりなら手順、②が続くなら戻る場所、③が多いなら時間配分。答案の束は、どんな模試の分析表より正直です。

テストは成績表ではなく、診断書


つまりテストとは、その子の今の状態を教えてくれる診断書です。診断書は、読んで落ち込むためのものではなく、次の手当てを決めるための資料です。

点数に一喜一憂する時間を、間違いの仕分けに使う。それだけで、テストは「怖い紙」から「役に立つ紙」に変わります。この見方は、これから書いていくテストと答案の記事すべての土台になるので、まずこの一枚だけ、覚えて帰ってください。

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