宿に戻り、寝る準備をしていると、長男が彼女に電話をかけ、
今日の出来事を話している。
田舎だと思ったら、お洒落なカフェやレストランがあってびっくりしたと話し、黒モン族の女の人達があれを買えこれを買えとやってきた話をしている。
大阪で彼女と楽しく暮らしている24歳の長男。
棚田や星空を見るのが楽しみと言って、一人で飛行機に乗ってベトナムまで来てくれた長男。自分が24歳の時、親と旅行に行くなんてありえなかった。
高校生だった頃、お気に入りだったYoutubeチャンネルはニートtokyo。
ハードな環境で生きてきた人たちが出てくる。
よほど身に危険を感じない限りは、ものすごく個性的であっても、基本、対応できる男だ。
全く相手にされなっかたそうだが、コンビニで一緒に働いていたベトナム人の女の子に恋をしていたこともある。
怒って帰ってしまったリサ、次から次へと現れる女黒モン族。
トドメは赤ちゃんを背負った19歳の女の子。
人種や経歴で人を判断するタイプではないが、どうしていいかわからなくなったようだ。
彼女との電話が終わると、「来月、結婚するかも」と言う。
さらっと言うので、「ああそう」とさらっと返す。
前から子供が欲しいと言っていた長男。
赤ちゃんを背負った女の子。
何か思うことがあったのだろう。
連れてきてよかった。おいしい、楽しいもいいけど、
見てほしいこと、感じてほしいこともあったからね。