🌟毒親サバイバーの憂鬱 4

記事
コラム
ーー それでも親を置いてゆけない ーー

これは愛なのか 呪縛なのか
成長なのか 依存なのか
親が?
子供が?

毒親サバイバーには
同時にいくつもの子供が存在するように思う。

親に愛情を求める子供
親のいう事を聞く子供
親を超えて自立を目指す子供
成長して親を超える子供
親から離れたい子供
親から離れられない子供

通常健全に成長過程をたどれば
順番に経過をたどり
親から離れて自立する。
そして『親が年老いて老後の面倒を見る』から
親に寄り添うために戻るという過程になると思う。

しかし毒親サバイバーの場合
親の感情に合わせて
都度子供は、成長過程を行ったり来たりを繰り返す。

じっくりと毒親サバイバーのお話を聞いていると
無意識の意識で
そのことに子供は気が付いていることが多い。

しっかりしろと言われるが
しっかりしようとすると、ダメ出しをされる。
それでも大人になろうと努力すると
親はすがって離れない。

『結局親は、私に何を求めているのですか?』

互いに憎める方が、よほど健全かもしれない。

しかしそうではない。
親は親で、何か心の奥底に問題があるからこそ
子供に助けを持てめていたり
親が子供にすがってしまっていることに
うっすら気が付いていたりする。

だから憎めない
だから離れられない
親の愛を求めると同時に
親に愛を与えようとしてしまう

親に愛を求めると同時に
親に愛を与えようとしてしまう。

本来なら逆のはずだ。

子供は親から愛情を受け取り
安心を受け取り
失敗しても大丈夫だという土台を受け取る。

その土台の上で、
少しずつ親から離れ
自分の人生を歩いていく。


しかし毒親サバイバーは違う。

親から受け取るはずだったものを受け取れず
いつの間にか与える側に回ってしまう。

親を励まし
親を支え
親の機嫌を取り
親の不安を引き受ける。

気が付けば
親の子供である前に
親の支援者になっている。

だから離れられない。

離れるということは
親を一人にすることのように感じるからだ。

離れるということは
親を見捨てることのように感じるからだ。

しかし本当にそうだろうか?
子供は親を支えるために生まれてきたのだろうか?
親の寂しさを埋めるために生まれてきたのだろうか?
親の人生を背負うために生まれてきたのだろうか?

そう問いかけると
胸の奥から小さな声が聞こえる。
『そんなはずはない』と

けれど同時に
(でも、この人を置いていけない)
という声も聞こえる。

毒親サバイバーの苦しさは
この二つの声の間で引き裂かれることにある。


ーー 自由になりたい ーー
でも自由になることが
罪のように感じる。


ーー 大人になりたい ーー
でも大人になればなるほど
親は不安そうな顔をする。


ーー 親から離れたい ーー
でも離れようとすると
自分が冷たい人間になったような気がする。


だから足が止まる。
だから何度も振り返る。

そして気が付けば
人生の大切な時間を
親のために使い続けている。


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