「それも、まあいいか」から始まる、ありのままの自分と生きる再生論

「それも、まあいいか」から始まる、ありのままの自分と生きる再生論

記事
コラム
「毎日がしんどい……」と、胸の奥にどこか息苦しさを抱えてはいませんか。

人生が苦しいと感じるとき、その正体は、実は私たちの心の中で「2つのもの」が少しだけ足りなくなっているからかもしれません。それは、「開き直り」と「自信」です。

この2つが欠けていると、日々の生活はいつの間にか、とても苦しいものになってしまいます。かつて度重なる不幸やうつ病を経験し、人生のどん底にいた私を救ってくれたのは、ある「4文字の言葉」でした。心をフッと軽くしてくれる「開き直り」と、ありのままの自分を認める「自信」。これらを取り戻し、これからの人生を少しでも楽しく、健やかに生き抜くためのヒントを、ここでお話しさせてください。

なぜ「開き直り」と「自信」が人生に必要なのか

まず、「開き直り」とは、過剰な自責の念から自分を解放する防衛策です。うつ病に陥る方や、毎日がしんどいと感じる方の多くは、非常に責任感が強く真面目です。「もっと頑張らなければ」「自分が悪いのではないか」と、逃げ場のない檻に自分を閉じ込めてしまいます。しかし、人生には自分の力ではどうにもできない不条理が溢れています。「開き直る」ということは、投げやりになることではありません。「これ以上は考えても仕方がない」と良い意味で諦め、限界を迎えた心を一度リセットするために、どうしても必要なプロセスなのです。

傷ついた心をリセットしたその土台に宿るのが、ありのままを認める「自信」です。私たちが普段目にする「自信」は、多くの場合「他人より優れている」「何かを達成した」という条件付きのものです。しかし、本当に必要なのは、条件のない自信です。失敗してボロボロになった自分、何もできない今の自分を「それでも、これが私だ」と受け入れる。この自己受容こそが、状況に左右されない本物の自信となり、再び前を向いて歩き出すエネルギーになります。

「開き直り」によって心の重荷を下ろし、「自信」によって自分の足元を固める。この2つが揃って初めて、私たちは息苦しさから抜け出し、人生を自分の手に取り戻すことができるのです。

明日から実践できる、小さな心の調律

では、この2つを日々のなかでどのように育てていけばよいのでしょうか。明日からすぐに実践できる、具体的な心の持ち方を提案させてください。

■「それも、まあいいか」を口癖にする
思い通りにいかないことや、自分の失敗に気づいたとき、心の中で「まあいいか」と呟いてみてください。この言葉は、脳の過剰な警戒アラートを止め、強制的に「開き直り」のスイッチを入れてくれる特効薬になります。

■できたことの「ヨイ出し」をする
「朝、時間通りに起きられた」「ご飯を美味しく食べられた」。そんな当たり前だと思える行動を、意識して自分で褒めてあげてください。高い目標を達成したときだけではなく、日々の小さな営みを認めることこそが、揺るぎない「自信」の根っこを育てていきます。

完璧な人間など、どこにもいません。だからこそ、時には肩の力を抜き、不完全な自分をそのまま愛してあげるしなやかさが必要なのです。

どん底の私を救った、魔法の4文字

最後になりましたが、人生のどん底で、前を向く気力さえ失っていた私を救い、この「開き直り」と「自信」を呼び覚ましてくれた4文字の言葉をお伝えします。

それは、「それがどうした」という言葉です。

他人からどう思われようが、理想の自分からどれほど遠ざかっていようが、激しい逆風が吹いていようが、「それがどうした」と心の中で呟いてみるのです。この言葉は、世間の評価や自分で作り上げた高いハードルを、一瞬で突き崩す強さを持っています。

「うつ病になってしまった、それがどうした。生きてさえいればいいじゃないか」「失敗して笑われた、それがどうした。私の価値は何も変わらない」

そう開き直ったとき、心の奥底で眠っていた「ありのままの自分を信じる力」が、静かに息を吹き返しました。

今、毎日のしんどさに胸を痛めているあなたへ。どうか自分を責めないでください。まずは小さく「それがどうした」と呟き、心の重荷を降ろしてみませんか。あなたがあなたらしく、少しでも軽やかに、これからの人生を歩んでいけることを、心から応援しています。

                          沙門蒼俊  合掌

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