思い出「異次元列車」

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【不思議な電車】





5歳の時お絵描きが好きで
よく自由帳に絵を描いていた。

描いていた絵は
電車の絵。
“φ(・ω・。*)カキカキ


でも
普通の電車の絵を描いていなかった。

どんな絵かと言うと
客車が豪華なホテル部屋になっている
特殊な電車の絵だった。

しかもその客車は
5階建てくらいの大きなビルが
そのまま客車になったような絵だった。

その客車の中に
豪華なホテル部屋がたくさんある電車の絵が
よく解らないけど大好きだった。
“φ(..〃)カキカキ


そんな絵を
しょっちゅう描いていたら
自分の頭の中で更に豪華な客室にしていき
どんどん内装が増えていく。

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【妄想暴走】





俺が思い描く高級ホテルの客車は
ホテルの1室が6LDK位ある
超高級ホテルだった。

そんなホテルは
日本のどこにも存在しない。

恐らく俺は
テレビで見た事ある超高級マンションと
ホテルの豪華さに憧れて
一緒にしてしまっていたのかもしれない。

その感動した光景を
大好きな電車にブチ込んでしまったのだろう。

感動した高級マンション
大好きな電車
憧れのホテル部屋
ぜ~んぶ1つにまとめたのだと思う。

その絵を描いていると
なんだか凄く幸せな気分になり
なんだか凄くワクワクしてくる。
ステキ(人´ω`*).☆.。.:*・゜


この絵を描いている時が
俺にとって至極の妄想暴走時間だった。
゚+.(o´∪`o)゚+.゚シアワセ

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【頑固】





このころ近くの公民館で
1月500円のお絵描き教室に
週1回通っていた。

このお絵描き教室は
お絵描きだけでなく
粘土細工や紙工作などもやっていた。

この教室で作った作品は
最後に講師の人に見てもらい
いつも花丸をもらっていた。
ワーイ♪ヽ(*゚ェ゚*)ノ

講師の人は
作ったものに対し
いつも褒めてくれて凄く良い気分になる。
+゚*。:゚+(*´∀`*)+゚:。*+シアワセ


きっと子供相手の講師だから
それこそ本当の仕事なのだろう。

俺がふと他の人を見ると
難しい部分を自分で作らず
講師の人に手伝ってもらっていた。


でも俺は
それを見てもうらやましいと感じず
講師の人に手伝ってもらうのが嫌いで
全部自分で作らない時が済まなかった。

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【クソガキ】





何故
講師の人に手伝ってもらわなかったのか?

それは
なんでも簡単に出来るように見えて
「俺ならさらに良い物を作れる!」
という根拠のない自信があった。

しかし実際に作ってみると
全然うまく作れない。
"「(´・(ェ)・`) ゥーン


それでも自分が作る物に対して
講師の人に手を出されるのが嫌だった。

そこで俺は
毎回我流で何とか作り上げ
基本とか説明を全部無視してた物を作った。

この頃から俺は
他人と同じ事が嫌いで仕方ないクソガキだった。
ヤダ((ヾ(*>_<*)ノ))ヤダ

そのくせ
他人と比べて何かが自分より勝っていと
悔しくて仕方なくなる
とてもわがままなガキだった。

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【お決まりの絵】





このお絵描き教室で絵を描く時
簡単なテーマを出される。

将来の夢とか
未来の世界とか
パパとママの顔とか
簡単だけど意外と難しいテーマだった。

でも毎回テーマを出されると
もう描く絵が決まっていて
いつも同じ絵を描いていた。

将来の夢は
電車の運転手だったから
高級ホテル型の電車の絵。
(*´益`*)ニタァ

未来の世界も
何故か高級ホテル型の電車の絵。
(//∀//)ムフッ

パパとママの絵は
記憶に無いほど適当な絵。
(´q`)フギャ


そんな絵ばかり
毎回変わらず書き続けていた。

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【寝ている隙にいたずら】





俺は
お絵描きが好きで
家でもお絵描きをしていた。

もちろん
高級ホテルのビルが客車になった
不思議な絵。

家で絵を描いている内に
お絵描き帳の大きさでは
物足りなくなってきた。
モノタリナイ((´ω`*)(*´ω`))タリナイ

そこで俺は
何を思ったのか
ふすまに絵を描き始めてしまった!

ふすまほど大きいと
自由自在に絵がかけて
凄くご満悦になれる。

この時母親は
弟と一緒に昼寝をしていた。
o( _ _ )o...zzzzzZZ


俺は
この隙に絵を描き始めてしまったのだ。

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【ふすまの絵】





ふすまに絵を描いている最中
母親が起きてきてしまった!

そしたら母親がそれを見て
唖然とした顔をした・・・。

その瞬間!
「何やってるの!!」と
大声をあげてパニックになり始めた。
ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!!!ーンッッ

そのあと俺は
母親にこっぴどく叱られてしまう。
(щ`皿´)屮キィィィィィィィィー!!!!

俺は
母親に怒られて泣き出してしまい
この後
もうふすまに絵を描く事をしなかった。

そしてこのふすまは
後日新しい物に変えられて
「もう絶対にふすまに絵を描いちゃダメ!」
そう念を押されてしまった。

でも新品でピカピカのふすまを見ると
なおさら絵を描きたくなってきたが
何とか我慢して絵を描かなかった。

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【部屋中お絵描き】





俺は
ふすまに絵を描けない日々を過ごしていたら
だんだん我慢できなくなってきた。
ウズウズ(*´Д`*)

そして
とうとう我慢できなくなってしまい
どこか大きな所に絵を描きたくなった!

俺は
ふすまに絵を描くと怒られるから
なんと!たたみに絵を描く事にした!

そして
母親と弟が昼寝をしている事を確認して
クレヨンを取り出し
コッソリたたみに描き始めてしまった!

たたみに絵を描いていると
だんだん場所が足りなくなり
絵を描く場所がどんどん広がって行く。

そして俺は
母親と弟の顔にまで絵を描き始めてしまった!
_φ(´ε`*c⌒っカキカキ

この時何故か母親と弟は
顏に絵を描いているのに目を覚まさない・・・。

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【史上最高の驚き】





絵を描いた場所は
たたみ
母親の顔
弟の顔。

この場所に俺が気持ちよく絵を描いていると
なんと母親と弟が起きてしまった!

このとき母親は
たたみを見るなり
また悲鳴を上げてびっくりした!
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ

そして次に母親が弟の顔を見て
更にビックリした!!
ギャァァァァァァー!∑(゚Д゚ノ)ノ

次に母親は
自分の顔を触って
「まさかママの顔にも絵を描いたの( ゚Д゚)⁈」
そういって鏡で自分の顔を見た!

その母親の姿は
しばらく石造のように動かなかった。

そして案の定俺は
母親に「なんて事するの!ヽ(#`д´#)ノ」と
めちゃくちゃ怒られてしまった・・・。

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【誓い】





この後母親は
化粧水を使いクレヨンで描いてしまった顏や畳を
一生懸命拭いていた。

そして俺は
この事を父親にもチクられて
みっちり叱られてしまった。

でも俺は
たたみや顔に絵を描きまくれた事が気分良く
この喜びを忘れられない。

しかし
こんなにみっちり叱られたから
しばらく自由帳以外の場所に絵を描かなかった。

でも
だんだん叱られた事なんて忘れていく。
。゜(ノ∀`o )ノワスレタ

そして俺は
2度めの部屋中クレヨンカキまくり事件を
起こしてしまった!

もちろんその後みっちり叱られるが
この落書きが楽しくて忘れられず
心の中で「また今度やろう(´∀`*)ウフフッ」
そう誓うのだった。

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