科学技術「偽りのBBQ」

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【人口増加問題】





このまま人口が増加すれば
2050年に97億人に達する予定です。

人口増加で確実に来る問題は
食糧不足です。

今の状態のままだと
特にタンパク質食材が不足し
昆虫から摂取しないと
足りなくなる時代が来ます。

でも昆虫なんて
特にゴキブリなんて
絶対食べたくありません。

そこで
このタンパク質不足の問題を
解決するある方法が研究されてます。

それは
「牛肉3Dプリンタ~!」
という物です。

これは
その名の通り肉を3Dプリンターで
作っちゃおう計画なのです!


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【3種の神素材】





この3Dプリンターで印刷する
原料になるのが培養肉です。

培養肉とは
動物の細胞を人工的に増やして
お肉にした物です。

これだけでも食べられますが
赤身のみの肉になってしまい
ミンチにしないと
美味しく食べる事が出来ません。

そこで
今回開発された3Dプリンターは
赤身と脂肪を再現した
本物の肉を作り上げました!

この肉を作る為に
3つの材料を培養しました。

その材料は
「筋繊維」「脂肪」「血管」

この3種の物を
見た目が本物の肉みたいに並べて
3Dプリントして行きます。

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【タンパク質不足】





そして
肉を3Dプリントして行くと
ペコちゃん飴のようにプリントされ
完成します!

タンパク質不足を解決するなら
家畜を増やせば良いじゃん!
と思うかもしれませんが
それじゃダメなのです!

家畜を増やすには
大量の餌や水を消費するので
膨大なコストがかかります。

家畜を増やす前に
広大な放牧地を作る為
森林伐採しないとなりません。

家畜を増やすと
家畜が出すフンやゲップによる
メタンガスが大量に発生して
オゾン層を破壊し温暖化を招きます。

この様に
これ以上家畜を増やすと
地球にとっても経済的にも
非常に危険なのです。

しかし
これ以上人口が増えると
世界的にタンパク質不足になる
プロテインクライシスが起こります。


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【肉不足問題】





この様な理由から
かなりの確率で
人口増加の食肉供給が追い付かず
2050年に肉不足が起こります。

そこで今注目されてるのが
人工的に食肉を作る
「培養肉」という物です。

これは
2013年ごろから研究が進められ
世界中のベンチャー企業が
実用化しようとしてます。

お金儲けの手段として
わざわざ培養肉ビジネスに
ピンポイントで焦点を当ててる所が
食用肉不足の現実味があります。

この様に
今後食用肉が世界中で
安定的に供給されなくなる事は
かなり現実的なのです!

そこで
タンパク源を昆虫からなんて
絶対取りたくないから
食肉用プリンターが開発されました。

この3Dプリンターを開発した所は
日本の大阪大学研究チームです。


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【組み合わせ】





今回
食肉用3Dプリンターで
印刷に成功した肉は
和牛の霜降り肉です。

和牛は
海外でも「Wagyu」と直訳され
世界的なブランド肉です。

この和牛のおいしさの秘密は
独特な脂肪の付き方をする
霜降りという肉だからです。

脂肪と筋部分のオーケストラが
とろける様な触感と豊かな風味の
絶妙なハーモニーを奏でます。

霜降り肉には
赤身の間に脂肪がまばらに
綺麗に入り込んでて
この脂肪を「サシ」と言います。

でも
こんなに複雑な組み合わせを
培養肉で再現する事は
今まで不可能でした。

そこで思いついた事は
培養肉で再現できないのなら
種類の違う培養肉を組み合わせ
3Dプリンターで再現する事でした。


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【培養肉BBQ】





今回開発された
食肉3Dプリンターの
ペコちゃん飴技術のおかげで
お肉を自由に作れるようになります。

レストランによっては
完全オーダーメイドの肉を作り
安定的に最高級の肉を
提供してくれるかもしれません。

でもまだ
完成したばかりで
形や見栄えも良くありません。

しかし
今後開発が進むにつれて
肉の材料の微妙な調整が出来
完全な見た目お肉になります。

将来的には
培養工程から肉プリントまで
一括で行える機械が
開発されるかもしれません。

もしそうなったらBBQする時
このプリンターを現地に持って行き
横で霜降り肉を印刷しながら
肉を焼いてる光景になりそうです。

この3Dプリンターが完成しなければ
我々人類のタンパク源不足を補う為
Gから摂取しないとならなくなるので
絶対それを避けたいものです。
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