ニュースを見たあと、なんとなく気持ちが沈んでしまうことはありませんか?
事件や事故、災害、争い、誰かへの批判。
最初は「ちょっとニュースを確認しよう」と思っただけなのに、気づいたら次々と見てしまって、
「怖いな…」
「これから大丈夫なのかな…」
「世の中、嫌なことばかりだな…」
そんな気持ちになってしまう。
そして、ニュースを見るのをやめたあとも、そのことが頭から離れない。
僕は、そんなときは無理にニュースを見なくてもいいと思っています。
もちろん、世の中で何が起きているのかを知ることは大切です。
でも、
「知ること」と
「心まで背負うこと」は別です。
特に、人の気持ちを想像しやすかったり、いろいろなことに気づきやすかったりする人は、ニュースの向こう側にいる人のことまで考えてしまいます。
「この人の家族は大丈夫かな」
「どれだけ怖かったんだろう」
「自分にも同じことが起きたらどうしよう」
そうやって、まだ自分の目の前では起きていないことまで、自分のことのように感じてしまうことがあります。
それだけ人のことを考えられるのは、決して悪いことではありません。
ただ、その優しさによって自分自身が毎日苦しくなっているのであれば、少しだけ「距離」を考えてみてもいいと思うんです。
ニュースを見ない時間をつくる。
寝る前には見ない。
朝起きてすぐには見ない。
必要な情報だけ確認したら閉じる。
そして、どうしても気になってしまったときには、
「大変な出来事ではある。でも、今の自分の生活で起きていることではない」
と、一度自分のいる場所に戻ってみる。
同じ日本で起きていることかもしれません。
同じ地球で起きていることかもしれません。
もちろん、無関心になりましょうということでもありません。
ただ、世界中で起きている出来事を、すべて自分の心の中まで入れなくてもいいんです。
これはニュースだけではありません。
SNSで誰かが怒っている。
職場で誰かの機嫌が悪い。
家族が悩んでいる。
友達が落ち込んでいる。
そんなときにも、同じようなことが起こります。
相手が苦しんでいると、自分まで苦しくなる。
相手が不安だと、自分まで不安になる。
誰かが困っていると、「自分が何とかしなきゃ」と思ってしまう。
気づいたら、自分の気持ちよりも周りの人の気持ちばかり考えている。
そんなことはありませんか?
もし心当たりがあるなら、
「これは誰の気持ちなんだろう?」
と、一度考えてみてほしいです。
自分の不安なのか。
誰かの不安を受け取っているのか。
自分が解決できることなのか。
それとも、自分ではどうすることもできないことなのか。
ここを少しずつ分けられるようになると、心が楽になることがあります。
僕自身、人のお話を聴くときにも、「全部何とかしてあげなきゃ」とは考えないようにしています。
答えを出すことよりも、その人自身が何を感じていて、本当はどうしたいのかを一緒に整理することを大切にしています。
一人で考えていると、どこまでが自分の問題で、どこからが相手の問題なのか分からなくなることもあります。
そんなときは、誰かに話してみることで、
「あ、自分はこんなことを気にしていたんだ」
と初めて気づくこともあります。
無理に答えを出さなくても大丈夫です。
うまく説明できなくても大丈夫です。
ただ話してみる。
それだけで、頭の中にずっとあったものが少し整理されることもあります。
ニュースから少し離れてもいい。
SNSから離れてもいい。
誰かの感情から少し離れてもいい。
そして、その分だけ、
「今、自分はどう感じている?」
「今、自分はどうしたい?」
と、自分のところに戻ってきてあげてください。
世界で起きているすべてのことを背負わなくても大丈夫です。
みなさんには、みなさんの今日があります。
まずは、その目の前にある今日を大切にしてみてください。