最近、笑っていますか?
「最近、心から笑ったのって、いつだろう?」
そう聞かれて、すぐに思い出せないことってありませんか?
仕事のこと。
家族のこと。
人間関係のこと。
お金のこと。
これからのこと。
毎日ちゃんと生活しているだけでも、僕たちの頭の中にはいろいろなことが入ってきます。
特に、周りのことをよく考える人ほど、
「相手はどう思ったかな」
「あの言い方、大丈夫だったかな」
「明日のことも考えておかないと」
と、頭の中がずっと動き続けていることがあります。
すると、いつの間にか、
「楽しい」
「面白い」
「なんか好き」
という時間よりも、
「やらなきゃ」
「考えなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
という時間のほうが増えてしまう。
そして、ある時ふと、
「そういえば最近、笑ってないな」
と気づくことがあります。
でも、僕はそこで、
「もっと笑ったほうがいいですよ」
とは言いたくありません。
笑えない時に、無理に笑う必要なんてないと思うからです。
つらい時は、つらくていい。
不安な時は、不安でもいい。
疲れている時は、笑うことより休むことが必要かもしれません。
むしろ大切なのは、
「どうして最近、笑えていないんだろう?」
と、自分の心に少し目を向けてみることだと思っています。
もしかしたら、
ずっと職場で気を遣っていたのかもしれない。
家族のことで悩んでいたのかもしれない。
誰にも言っていない不安を、一人で抱えていたのかもしれない。
本当は嫌だったのに、ずっと「大丈夫です」と言っていたのかもしれない。
単純に、ずっと頑張り続けて疲れているのかもしれません。
「最近、笑っていますか?」
という質問は、笑顔だけの話ではないんですよね。
今の自分に、どれくらい心の余白が残っているのか。
それに気づくための質問でもあると思います。
僕自身も、心に余裕がなくなるほど真面目になります。
「あれをやらなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」
「これからどうしよう」
そんなことばかり考えるようになります。
僕はこれまで何度も仕事を変え、心身の調子を崩して仕事を休んだ経験もあります。
振り返ると、しんどい時ほど、
「この状況をどうにかしなければ」
と一生懸命考えていました。
でも、一生懸命だからこそ、自分が疲れていることにはなかなか気づけないんですよね。
なので今は、
「最近笑ったかな?」
ということも、自分を見る一つの目安にしています。
そして、もう一つ大切にしていることがあります。
何の役にも立たない時間があってもいい。
くだらない動画を見て笑う。
誰かとどうでもいい話をする。
好きなものを食べる。
ぼーっとする。
「それをして何になるの?」
と聞かれたら、
「楽しかった」
それだけで十分です。
大人になると、何にでも意味を求めてしまいます。
成長できるか。
お金になるか。
将来につながるか。
時間を有効に使えているか。
でも人生には、
何にもならないけれど、なんだか楽しかった。
そんな時間があってもいいと思うんです。
そして、人に話すことも同じだと思っています。
必ず答えを出さなくてもいい。
「どうしたらいいですか?」の答えが見つからなくてもいい。
うまく説明できなくてもいい。
話がまとまっていなくてもいい。
誰かに話しながら、
「僕、本当はこんなことが嫌だったんだ」
「こんなに我慢していたんだ」
「本当はこうしたかったんだ」
と、自分の気持ちに初めて気づくことがあります。
僕は、そんな時間もとても大切だと思っています。
すぐに解決することより、
まず、自分の本当の気持ちに気づくこと。
そこから少しずつ心に余白が戻ってきて、いつの間にか自然に笑える瞬間も増えていくのかもしれません。
今日、笑えなくても大丈夫です。
「笑わなきゃ」という新しい宿題にしないでくださいね。
ただ夜になった時、
「今日、僕はどんな気持ちだったかな?」
と少しだけ自分に聞いてみる。
そしてもし、
「最近、一人で考えることに疲れたな」
と思ったら、誰かに話してみるのも一つの方法です。
答えをもらうためではなく、
自分の気持ちを、自分で見つけるために。
そんな時間があってもいいと思います。
みなさんがまた自然に「ふふっ」と笑える瞬間が、少しずつ増えていきますように。