いつまで続くか物語~№23

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エピローグ:田舎臭い顔は、武器になる

後日、主任は言った。

「お前、ようやったな。……田舎臭い顔、役に立ったやろ」

私は笑って返した。

「主任も、めちゃくちゃ田舎臭い顔でしたけどね」

主任はニヤリとした。

「せやから、ワシら選ばれたんや」

理不尽なようで、妙に納得してしまう。
あの臭い服も、段ボールも、タクシー運転手の“誤認逮捕”も、全部ひっくるめて——
“仕事”だった。

そして私は知った。
一流の俳優が演技で泣けるように、一流の現場は見た目で笑わせながら、心臓を冷やす。

ポケベルの「ピピピ」は、今も私の中で鳴っている。
あの時の私は、確かに浮浪者だった。
でも同時に、確かに警察官だった。

——終わり。
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