「知的資産経営」の最終回です。
進めてきた「知的資産経営」の取組について、一定期間が経過したら、
方向性のズレや、不徹底がないか、チェックします。
そして、その『ふりかえり』をふまえて、実践上の不十分な点について、
『見直し』を行います。
それでは、順番に見ていきましょう。
(1) CHECK 「ふりかえり」
① KPIの把握
〇 「ふりかえり」では、設定したKGI(戦略目標指標/例:売上高
利益額、利益率等)、KPI(重要業績評価指標/例:訪問件数、顧客
カード枚数、HPアクセス件数等)のモニタリングを実施します。
・ タイミングは、モニタリングする実績値が整う月次などの
財務諸表が把握できた時点が望ましいです。
月次の試算表等で財務指標からなるKGIを確認し、
それに関連付けてKPIを評価します。
・ モニタリングでは、KPIの達成状況と、KGIの達成状況を
関連付けてみることが重要です。
KPIが達成されていても、KGIが達成されなければ、
業績向上という当初の目的を離れて、「強み」だけを
強化する、自己満足で終わってしまう可能性があるためです。
② PDCAを回す
〇 モニタリングの結果に基づき、次のアクション項目(と担当者)を
決定して、施策を実施します。
(2) 再ACTION 「見直す」
〇 当初計画した方向性にズレが生じていれば、「知的資産経営報告書」を
見直す必要があります。
・ 外部環境~法改正や競合の発生、顧客ニーズの変化など、外部環境の
変化により、「機会」や「脅威」が当初定めたものと
異なってきている可能性。
・ 内部環境~人的資源など、人にまつわる資産の変動、外部との関係性
構造資産蓄積の進捗状況などにおける変化の可能性。
〇 「知的資産経営報告書」を見直すことで、これらの変化に対応し、
新たな『経営の方向性』を定めることができます。
〇 「知的資産経営報告書」を見直すことで、社内外の関係者に新たな
『当社の経営環境と方向性』を示すことができ、『正しい理解や新たな
共感』を得られる可能性が広がります。
特に、社内に対して当社の方針を『浸透させる』ことの効果は大きいと
言えます。
最後に、富太郎も皆さんと一緒に勉強をしてきて、イメージしづらかった点に
ついて、補足させていただきます。
「KGI」と「KPI」の関係についてですが、インターネットに解り易い図が
ありましたので、転用させていただきます。(まさに、私向きでした。)
もう一つ、「KPI」の具体例です。
いつか、皆さんのお手伝いができるように、富太郎は勉強を続けます。
皆さんも、ぜひ、アフターコロナに向けて、経営見直しに取り組んで
ください。
頑張りましょう。
以上、富太郎でした。
出典・参考:中小企業診断士 2020年度理論政策更新研修 資料
中小企業基盤整備機構 事業価値を高める経営レポート作成
マニュアル改訂版
東京商工会議所 知的資産経営入門ガイドブック
☆ 過去に「コラム」に投稿した内容の再掲示です。