(再)経営のプチヒント 7 『知的資産経営① 「知的資産」って何?』

(再)経営のプチヒント 7 『知的資産経営① 「知的資産」って何?』

記事
ビジネス・マーケティング
前回まで、融資判断等をする場合には、「財務諸表」は修正され、
『正常収益力』『実態貸借対照表』で企業は評価される
というお話をしてきました。

でも、企業の強み(資産)は、財務諸表に計上されているものだけでしょうか。
次のような「強み」は数字では表せないので、財務諸表には計上されません。
 ・ 長年培ってきたノウハウ
 ・ 高い技術を持つベテラン従業員
 ・ 自社を支えてくれる協力企業、取引先企業

昨今、経済産業省の推進もあり、
既存の財務諸表には載っていない、このような「見えない資産」の重要性が
指摘されるようになってきました。

前回書いたように、小規模企業の場合、
赤字でも「返済能力について、特に問題がない」と認められるケースでは、
「正常先」と判断される可能性もあり、
このような「見えない資産」を金融機関が評価した場合が、
そういうケースの一つだと考えられます。
(金融機関に、評価してもらうことがポイント。詳細は後日。)

このような「見えない資産」こそが会社を支える「知的資産」であり、
こうした知的資産を積極的に活用する経営が「知的資産経営」です。

〇 「知的資産」の3分類
 ① 『人的資産』 → 従業員の退職時に、一緒に流出してしまう知的資産
  (例) 経験、技術、技能、ノウハウ、モチベーション、想像力、
     イノベーション能力、学習能力、柔軟性 等

 ② 『構造資産』 → 従業員が退職しても、企業内に残る知的資産
  (例) 経営理念、企業文化、組織力、手続き、マニュアル、システム、
     データベース 等
 ③ 『関係資産』 → 企業の対外的関係に付随したすべての知的資産
  (例) 企業イメージ、顧客ロイヤリティ、顧客とのネットワーク、
     顧客満足度、取引先との関係、金融機関との交渉力 等

これら「知的資産」は、企業における競争力の源泉となるもの、
すなわち企業の『強み』ではありますが、財務諸表には表れてこないので、
残念ながら、企業の外部(金融機関、取引先・顧客)からは見えにくく、
内部(経営者や従業員)にも「気づかれていない」可能性もあります。

従いまして、この知的資産を、
外部に対しては『見える化』、
内部的には『共有』することが、
企業価値を高めるためには必要となります。

次回は、知的資産をいかに「見える化」「共有化」するか。
その作業の進め方について、ご説明する予定です。

                     以上、富太郎でした。

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