(再)経営のプチヒント  8 『知的資産経営② 実践するための流れ』

(再)経営のプチヒント  8 『知的資産経営② 実践するための流れ』

記事
ビジネス・マーケティング
前回は、「知的資産経営」とは何か、というお話をしました。
『人材、技術、技能、組織力、経営理念、顧客とのネットワーク』等、
財務諸表には計上されないが、会社を支える重要な経営資源が
「知的資産」であり、こうした知的資産を積極的に活用するのが
『知的資産経営』ということでした。

今回は、この『知的資産経営』をどのように導入、進めていくかの
概要について、ご説明します。
会社経営を進めるうえで、何事につけてもそうですが、
『PDCA』サイクルを回して行くことが、『知的資産経営』を
推進するためにも、重要になります。

『PLAN』
STEP 1 『知る』
 【知的資産の棚卸し】
 ・ これまでの経営結果をもとに、会社の強みを把握します。
 ・ 棚卸しにより抽出した「知的資産」の中から、『本当に強み
   といえるもの』は何かを吟味し、絞り込んで、精度を高めていきます。
 ・ 「SWOT分析」等を活用し、「強みを見える化」させます。
 ・ 事業活動と知的資産のつながりをまとめることで、
  「価値創造のストーリー化」を図ります。

 STEP 2 『まとめる』
  【「知的資産経営報告書」の作成】
 ・ 知的資産と事業の関係性を『経営計画』にまとめます。
 ・ 知的資産への寄与を表す指標KPI(注)を明確にし、その目標達成が
   業績の向上に連動するように、計画を立てます。
    (注) KPI(重要業績評価指標)とは、業務の達成度を定量的に
      把握するための指標。会社の強みを数値化して示す指標であり
      営業利益率などの財務指標だけではなく、顧客との関係や
      チームワークに係る指標等を発見することで、
     「知的資産の管理」を可能にするものである。

 『DO』
 STEP 3 『伝える』
  【知的資産経営報告書を公表する】
  ⇒ 会社外部との関係の強化や新たな関係づくりのためのツール
 ・ 作成した知的資産経営報告書を外部のステークホルダー(顧客・
   ユーザー、取引先、金融機関等)に開示し、知的資産経営を
   外部に伝え、正しい評価につなげます。

 STEP 4 『活かす』
  【知的資産経営を進める】
  ⇒ 会社内部のマネジメントツールとして活用する
 ・ 経営者、管理者、担当者がそれぞれの立場、任務において業績の向上
   (KPIの目標達成)に向けた活動を実施していきます。

 なお、STEP3とSTEP4は、並行して進めていきます。

 『CHECK』
 STEP 5 『ふりかえる』
 ・ 進めてきた知的資産経営の取組について、一定の期間が経過したら、
   方向性のズレや不徹底がないか、チェックを実施します。

 『ACTION』
 STEP 6 『見直す』
 ・ 『ふりかえり』を踏まえ、知的資産経営における実践上の不十分な
   点を明らかにし、その状況に応じて
   ① キャッチアッププランを策定し、実行する
   ② 計画自体の軌道修正を図る
   ③ さらに強みの抽出まで戻ってやり直す    
   により、知的資産経営の「見直し」を行います。

次回からは、各STEPの内容についてご説明したいと思います。

                       以上、富太郎でした。

出典・参考:中小企業診断士 2020年度理論政策更新研修 資料
      中小企業基盤整備機構 事業価値を高める経営レポート作成
                 マニュアル改訂版
      東京商工会議所 知的資産経営入門ガイドブック

☆ 過去に「コラム」に投稿した内容の再掲示です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す